2013年1月31日木曜日

ALA1530 Antenna Interface (passive)


ALA1530シリーズの Antenna Interface ; passiveタイプの内部写真です。初期のALA1530Sや現在のALA1530(無印)に採用されています。ただし現在のALA1530ではDCコネクターの極性が逆になっていたり(センター+→-)、ヒューズが省かれていたりします。底蓋をはずしても写真左のように真っ黒な樹脂で固められその内部構造は分かりません。それならばと内部を透かしてみました。写真右がその画像です。この画像で内部の部品配置が少しは想像出来るかもしれせん。

 
過去にはWellbrook社がALA1530のAntenna Interfaceと思われる回路図を公開していました。透かした画像と回路図から内部の様子がある程度は思い浮かべられるのではないでしょうか。

 


2013年1月30日水曜日

9R-59DS Digital Readout



9R-59DSの1号機です。昨年春のゴールデンウイークを利用しデジタルカウンターを装着しました。0.1kHz直読ですが本機の周波数安定度からするとオーバースペックのようにも思います。

2号機同様にセンターのダイアル(FT/FR-101用)にてメインチューニングが出来ます。

 

電子工作展示室の方円氏から周波数カウンター基盤(完成品)をお譲りいただきました。カウンタ専用ICのTC5070Pを用いたカウンターで適当なケースに電源とともにおさめました。
 
オフセット機能があります。局部発振周波数をカウントし、中間周波分を差し引きして受信周波数を直読できます。1号機、カウンターともキョウトAA347局長さんのもとにいます。
 

2013年1月29日火曜日

ALA330SとALA1530S


現在我が家の屋根の上にいないアンテナです。
ALA330SとALA1530Sはともに初期のロットで現在の物では違っているかもしれません。

ALA330SがALA1530Sより一回りループが大きいです(ALA330Sが嫁に出ているため比較の写真がアップ出来ませんが以前みたときは確かに大きかったような・・・)。またヘッドアンプの外見上の違いはありません(写真ではS/Nのシールが180°回転して貼ってあり330SではBNCジャックが写っていませんが奥についています)。

 

室内ユニット(Antenna Interface)には上の写真の如く外見上違いがあります。 左の大きなものがALA330S、右の小さいほうがALA1530Sのものです。330S用はactiveでアンプが内臓されているそうです。1530S用はpassiveでヘッドアンプへの電源の供給を行っています。

1530Sも初期のロットの発振問題でその後のロットではヘッドアンプの利得を落とし、室内ユニットをactiveとして全体の利得を確保していたようです。

現在ALA1530S+(2010年11月購入)にはactiveタイプが、ALA1530(2012年11月購入)にはpassiveタイプの室内ユニットが採用されています。

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2013年1月28日月曜日

AR7030PLUS



AORのAR7030は非常に聞きやすい音質の受信機で強入力特性にも優れ、またBCLのニーズをくみ取った設計がされており、特にフィルタに関しては最大6個(スルーを含む)の帯域が選択可能です。それぞれの受信モードに応じてこれらのフィルタを独立して選択することができます。

フィルタベイは5つ用意されムラタのセラミックフィルタのCFU、CFW、CFK、CFR、CFJ455Kがそのまま装着できるように基盤に穴があり、このうち2つにはコリンズのPSタイプのメカニカルフィルタも直接装着できるように設計されています。またオプションのクリスタルフィルタボードを利用すればNDKのYF455系のクリスタルフィルタが最大3個(この場合もフィルタの最大装着数は5個のまま)実装できるようになっています。

まずデフォルトの設定ですが、AR7030ではCFJ455K14、CFW455IT、CFW455HTが、AR7030PLUSではCFJ455K14、CFK455J、CFW455ITが装備されています。

NRD-545のようにBWCで簡単に帯域設定を変更できるのならいいのですが、AR7030ではフィルタベイが豊富とはいえデフォルトからのフィルタの交換にはハンダをとって付け直さないといけません。



手持ちのAR7030PLUSにはSSBゼロビート受信用にSSBフィルタをそろえて使用しています。ムラタCFJ455K14(2.2kHz)、ヤエス/コリンズ YF-115S-02(2.4kHz)、ムラタCFJ455K13(2.6kHz)、AOR/コリンズMF6(4.9kHz)、ムラタCFR455H(5.9kHz)とフィルタベイに満タン(サイズ、数ともに)です(カッコ内帯域はAR7030表示)。コリンズのメカフィルは損失も少なくSSB、AM用ともに音質も良く非常に気に入っています。

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2013年1月27日日曜日

IC-R75



現在も販売されている貴重な通信型受信機アイコム(ICOM)のIC-R75です。
強入力特性が多少弱いものの、非常に操作性に優れた受信機で自宅でもぺディションでもフットワークがいいのが特徴です。
 
受信モードごとに受信ステップを設定でき、TPMWのチェックに有用です。CWモードで10kHzステップにてキャリアをスキャンしていきます。キャリアが確認できればSSBモードに切り替えワッチします。あとはその時の運しだい。
 
オプションのFL-103(9MHz-6dB2.8kHz)、FL-257(455kHz-6dB3.3kHz)、UT-106(受信DSPユニット)、MB-23(キャリングハンドル)を取り付けています。FL-257の一部のロットでは損失やリップルの大きなものがあり中古品の入手には注意が必要なようです。
 


2013年1月26日土曜日

NRD-545

 
日本無線(JRC)の通信機型受信機です。
中間周波段以降の回路をデジタル処理(DSP)された受信機で了解度がいいのが特徴です。

ただし強入力特性、AGC特性に多少問題があって、モンキーチャッターや狭帯域ダイナミックレンジが低い(5kHzセパレートで68dB;Sherwood Engineering, Receiver Test Data)といった点が指摘されていました。その後に発売された高級業務機のNRD-630ではこれらの問題点が解決されいるそうです。

ダイナミックレンジの問題はDSP protection filter(ルーフィングフィルターと表現される方もいらっしゃいますが本来のルーフィングフィルタは70.455MHzのFL1がこれにあたります)をデフォルトのCFK455F(-6dB12kHz)からCFK455G(-6dB8kHz)やCFK455H(-6dB6kHz)に変更することで改善するとされています。(関連記事→Dsp protection filter

手持ちの545ではCFK455Gに変更し、Sherwood Engineeringによれば5kHzセパレートのダイナミックレンジが66dB→73dBに改善されているようです。(関連記事→NRD-545②

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2013年1月25日金曜日

悩ましげなSメーター(9R-59DS)

2台の9R-59DSを所有しています。1台は約30年前に入手したもの(1号機)、もう1台は昨年購入したもの(2号機)です。1号機は嫁に出ていて手元にありません。先日のブログで掲載したのが2号機で手元にあるものです。

上の写真は2台のSメーターを並べてみたものです。左が1号機のSメーターで、針が基部から先端かけて同じ太さの線状です。みなさんおなじみのタイプだと思います。9R-59D(1966-1969)では色合いに多少の違いがあるもののこのタイプのSメーターだったように記憶しています。

写真右が2号機のSメーターです。あまり見慣れないタイプのものだと思います。先端こそ線状ですが基部から中央部にかけて太めで一見して針が少し重そう。実は購入当初はこのSメーターに悩まされました。

どう悩ませられたかというと受信してみると2号機のメーターの振れが変なのです。中で何か引っかかっているような感じで重たくて…。しかもただ単に重いだけではなく、メーター感度が良すぎる感もあります。
 
2号機にALA1530S+を接続した場合、中波帯を受信するとSメーターはノイズレベルでも振り切れたままですし、短波帯では信号強度によりけりですが0からの振れ始めが重く、でもいったん振れ出すとS3レベルの信号ですぐに振り切れてしまいます。また多少のフェーディングがあっても針には変化が現れません。とても気持ちの悪いSメーターです。

これに対して1号機のものは中波帯のノイズレベルはメーター読みで3-5程度、KBS京都やMBS毎日放送を受信すると振り切れますが、CBSラジオ(1053kHz)では+35dB程度。振れ出しはスムーズですし、細かなフェーディングの揺れも忠実に表現してくれます。

2号機のSメーターは不良品?とりあえずメーター周りの回路から調べることにしました。

-トラブルシュート開始-

回路図と実機の配線を見比べてみると、回路図に記載されていない、また1号機では見られなかった0.01uFのパスコンが、メーター0点調整用の500ΩB可変抵抗のセンター端子(中間周波1段目のカソードからの入力)に追加されているのを見つけました(A;9R-59Dの回路図に後から追加で記入しました)。「関係ないだろうなぁ」と思いながらもパスコンを取り外してみましたが、やっぱり症状は変わりません。
ウェブ上で検索すると「Sメーターが振れすぎて安物のラジオのようで…第一IFカソードからのR11(B)の1kΩを2k(1.5k)Ωに変更して適度な振れになった」との記載を目にしました。Sメーターへの入力を絞ってみようという話です。

R11を早速2.2kΩに変更しました…確かに若干振れは穏やかになりましたがまだまだ振れすぎです。また重さもそのまま変わりません。本機のトラブルの根本的な解決にはなっていないようです。やはりメーターそのものが悪いのかなぁ。

 -いざ本丸へ-
 
しかたなくメーターをばらしてみることにしました。まず本体からメーターを取り外します。…この段階でメーターに手を加えられたような形跡に気がつきます。メーター入力の配線には圧着端子が使用されていますが、上の写真の如く圧着部を広げて半田付けされています。メーカー組み立て品にしては雑な印象を受けます。


おかしいな?と思いながらもさらに作業を続けます。取り外したメーターからカバーを恐る恐る外します。上の写真Aを左右にふると通電しない状態でメーターの0点を調整出来ます。Aを動かし0点がややマイナス側に振れる状態としました。

またBを回すことでメーターの振れの重さ軽さを調整できることがわかりました。少し緩めることによって重さを改善することができました。

カバーを付けた状態でも表面のマイナスのネジを回すと操作できるようですが(写真A)、今回カバーを外したところ、ネジに付いているはずのツメが折れた状態で出てきました。これでは外部からの0点調整はできません(最終的にツメは接着剤で補修しました)。
 
 この状態でアンテナをつなぎ受信してみると…針の振れが軽くなり細かなフェーディングが表現されるようになって気持ち悪さのかなり部分が解消されました。…がそれでもまだ中波帯ではすぐに振りきれてしまいます。

 こうなると気になるのはさっきの圧着端子。

…何かここに取り付けてあったのでは???
…抵抗かな??コンデンサかな??
…ひょっとするとの分流のための抵抗?
…Sメーターの感度が違うのか!!!

と思い付いたのでありました(もっと早くに気が付けよと;ここまでに入手から1週間が経過)。

-分かってみると-

59DS 2号機のメーターの感度がいいのです。そのため簡単に振りきれていたのです。仮にですが1号機のメーターが0.5mVスケールであったとすると、2号機のは0.05-0.2mVと高感度のものだったのでしょう。対策は分流の抵抗をかませて、Sメーターに流れる電流を落としてやればいいのです。

まず1kΩでバイパスしますがあまり効果がありません。次に100Ω、今度は振れが弱すぎです。いろいろと試してみて最終的には220Ωと330Ωで悩みましたが、R11を2.2kΩ→1kΩへ戻した上、Sメーターを220Ωでバイパスしたところちょうどいい振れ具合となりました。

2号機はその形状から9R-59DSモデル末期の製品だと考えられます。59D、59DSと使用されてきたパーツもモデル末期には同じものの入手が困難となり、規格の違うものが採用されたのでしょう。

しかし新たなSメーターの規格に合わせて回路の定数を変更することは大変なので、メーター外付けに分流の抵抗を付け、見かけのメーター感度を合わせていたものと思われます。

今回のトラブルでは、ひとつにはメーターの振れの重さ調整するネジがしまりすぎ、さらには回路図には表記されない分流抵抗が取り払われていたことで、このなんとも気持ちの悪いSメーターが出来上がっていたものと考えられます。

2013年1月24日木曜日

歴代のアンテナ(ALA1530)


現在の住居に転居して7年になりますが、この間に3回アンテナの建て替えを行いました。

図の左→右へALA1530S→ALA1530S+→ALA1530です(若干撮影角度やズーム度合いがちがいます)。

ALA1530Sは2004年11月に1st lotを購入しましたが異常発振に悩まされ、Wellbrook社にかけあいその後新たなループを送ってもらいました。写真の1530Sがその新たなループです。現在屋根からおろされ手元にありますがこれも若干発振気味。

ALA1530S+は2010年11月に購入設置です。ルーフタワー(ナガラ NRT-100)を使用し給電点を若干高くしています。しばらくは快適に受信できていたのですが2012年秋に中波帯の指向性の乱れが発生し新たなALAを購入することになりました(ケーブル接続のトラブルと判明;アンテナそのものには異常なし)。

ALA1530は2012年11月に購入(11月になるとアンテナの購買意欲が増すようです)、12月に設置しました。強度を得るために串刺し団子型にしています。ループエレメントとマストとの干渉を避けるためグラスファイバーポールを使用しています。マストの長さと設置方法の関係で給電点が少し下がりました。

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2013年1月23日水曜日

ALA1530が2本


ALA1530が2本あがっています。
高いほうがALA1530(無印)で低いほうがALA1530S+です。ともにローテーター(ヤエスG-250)で回転できるようにしてあります。

ALA1530はPERSEUSに、ALA1530S+は4分配しその他の受信機に接続しています。S+も以前は大屋根の上に上がっていましたが昨年末の工事でいったん取り外し、ベランダから上げなおしました。

個人的な感想ですが中波帯の受信にはALA1530(無印)がノイズが目立たなくて了解度がいいように感じます。時々鳥たちの役に立っているようです(止まり木になっているのはALA1530S+)。

 

2013年1月22日火曜日

9R-59DS


 トリオ(現Kenwood)の真空管式の受信機9R-59DS(1969-1974)です。この受信機はお気に入りで2台所有しています。ダイアルをトリオのトランシーバーTS-820のものに変更してます。メインとスプレッドのダイアルの糸を入れ替えセンターのTS-820のダイアルでメインチューニングが出来るようにしてあります。

 AMを聞く限りは非常に了解度のいい音で、冬場には北米大陸のAM放送もそこそこ楽しめるレベルで受信できます。真空管式のシングルスーパー受信機は短波帯の高い周波数(15MHz以上)で感度低下の見られることが多いのですが、高周波増幅(RF-AMP)の真空管を6BA6→6DC6に変更し元気に受信できます。

6DC6関連記事→P社とS社の6DC6①
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2013年1月21日月曜日

修理産業年間12兆円

かなり以前の話ですが2011年8月7日の毎日放送の番組「がっちりマンデー」で上記表題の放送がされていました。今では珍しいワープロを専門に修理する会社、設計図さえない仏像の修復、中古ピアノの買取り販売(TV CMでも有名なタケ○トピアノ)、洋服の修理専門店など…使い捨て時代と思われがちな現代にあっても、いいものは修理して末永く使っていこうという日本人の精神は健在のようです。

ところで私も以前あるものを修理に出しました。ナショナルのラジオ、クーガー2200(RF-2200)です。長岡京市の光明寺門前にある「修理工房ハイソニックテクニカル」に依頼しました。知人がこの修理工房をよく利用されるとのことで数年前から知ってはいたのですが、急に思い立ってクーガー2200を持ち込みました。ホームページの問い合わせフォームからクーガー2200の修理を依頼して直接持参しました。

70歳前後と思われる男性お二人が作業されており、店内にはいろいろな機材また修理待ちのラジオがところ狭しとおかれています。このRF2200は10年ほど前にオークションで購入しました。バンドセレクタ-スイッチの接触不良、トラッキングずれ、感度低下などの不具合があり、自分でもトラッキング調整を行ってみましたがどうしても合わせる事が出来ず打っちゃっていたものです。約5日で修理完了の連絡がありました。





ケース、つまみはすべてワックスがけされており、スイッチ、ボリュームのガリもありません。受信状態もロッドアンテナのみでかなりの感度です。中国製のラジオなんかは比較にならないほど高感度。ただし感度がよくなった分、クーガー2200で有名な±2MHzイメージ妨害が盛大にでます。また混変調特性ももうひとつで中波帯では毎日放送(1179kHz)をフルゲインで受信するとKBS京都(1143kHz)がしっかり了解できるレベルで混入してきます。もちろんこれは新品のRF-2200でも指摘されていたことですし、今まで気にならなかったのが異常な状態であった証拠なのでしょう。


 

2013年1月20日日曜日

ラジオ①

いろいろなラジオがあります。

National RF-2200


SONY ICF-6800


Collins 51S-1


AOR AR7030+
Microtelecom PERSEUS


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2013年1月19日土曜日

アンテナ


昨年末にAM放送の遠距離受信用にアンテナ工事をしました。
Wellbrook Communications社のALA1530です。
給電点の地上高はおよそ11m。
2本のグラスファイバーポールの中間にローテーターを入れ回転できるようにしてあります。

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2013年1月18日金曜日

AM放送の遠距離受信

AM放送は昼間には地元の放送が聞こえます。ここ京都では日中は関西から、四国、中部地方の放送が良く聞こえます。
日が暮れて夜になるとそれまで聞こえてこなかった遠方の放送が聞こえるようになります。中国語、ハングル語にロシア語など。日本国内でも北海道や九州の放送がポータブルラジオでも十分に放送が楽しめる状態で受信できます。

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2013年1月17日木曜日

Wコール

放送局、無線局には個別のコールサイン(呼び出し符号)がつけられています。ブログタイトルの「Wコールがききたくて」のWコールですがこれはアメリカのコールサインの事です。
日本の局ではJのあといくつかの数字やアルファベットが続きます。JOAKはNHK東京第一放送。アマチュア無線ではJA○○○○といった割り当てがなされています。
Wの付くコールサインはアメリカの東部(ミシシッピー川以東)の放送局がこれにあたります。

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2013年1月16日水曜日

はじめました

ラジオの遠距離受信。日々のジョギング、ウオーキング、冬場はスキーの記録です。

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