2013年3月20日水曜日

NFG-505 LF-LPF


JRCのプリセレクターNFG-505の特性を測定してみました。
図の上段がNFG-505のLF用ローパスフィルター(LPF)の特性で下が私が自作した51S-1用のLPFのものです。

NFG-505は本来NRD-505の長波中波帯の受信感度を改善する目的で発売されたプリセレクターと理解してます。NRD-505は100-1600kHzの感度が抑えられておりAMで40uVとなっていました。当時のMWDXerから感度改善の要望がでていたようで、NRD-505の中波帯の感度抑制のATTを解除し長波帯のLPFと中波帯の同調回路を追加することで多信号特性と実用感度を確保するように開発されたものと考えられます。

ただし販売されてた時期的にはNRD-505の販売時期とずれるようで、短波誌をながめてみるとエックスワンがNFG-505の広告を1980年4月号に初めて掲載しており、NRD-505の広告が姿を消した後NRD-515が初めて掲載されたのもこの号でした。

NRD-515では本体に中波帯の同調回路(BC TUNE)が追加されAM6uVと実用上十分な感度が得られていたようで、NRD-515とセット販売されていたNFG-505が手放されることがときどきあったようです。私のNFG-505も同級生がNRD-515と同時に購入したものが不要となりFRG-7を譲り受ける際におまけとして頂戴したものでした。

ここで本題に戻ります。上の図の特性ですがNFG-505の長波LPFのカットオフ周波数は540kHzで、620kHz-1700kHzの中波帯を30dB減衰しています。私自作のLPFはカットオフ周波数が450kHz、550kHz-1700kHzで40-60dBの減衰を得ています。通過帯域内のリップルに目をつぶれば特性ではJRC負けていません。

今日はNFG-505の特性を紹介するのが目的だったのですが、NFG-505の思い出話で終ってしまいました。

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