2013年8月31日土曜日

FR-101で90mbを受信する

写真はFR-101で3325kHzのRRIと思われる局を受信している様子です。

FR-101は中間周波の関係で2.0-3.5MHzと5.5-7.0MHzは受信できないとされています。が月刊短波1978年5月号の「受信機特集●BCL人気10機種を点検する」の記事のなかで

「さて、90mbは専用コンバータのほかに、FR-101に直接水晶を実装して受信する方法がある。それは、★1バンドに9020kHzの水晶を入れ、プリセレクタを合わせる。プリセレクタの同調がとれるのが、3.3MHz付近までだが、それほど感度低下もなく受信できる。」

との記載があります。


今回13.5-14.0MHz受信用の水晶(19.520MHz)を発注するついでに9.020MHzやその他いくつかの水晶を購入しました。上の写真は納品伝票とHC-50/U 20.020MHz(20mb用)クリスタル。20mb用の水晶はFR-101に標準装備されていますが活性低下で発振しなくなっていたため新たに購入しました。

短波誌の記載どおりに9.020MHzの水晶を★1に装着しプリセレクタをあわせると3.3MHz程度までそれほど感度低下も無く受信できました。

記事ではさらに「同調回路のコイルを調整すれば、さらに低域まで受信できるようになるが、取扱説明書にはこのバンドが受信できないことになっているので、カタログ性能の保証は何もない。」とのこと。

ある程度受信できるとなると欲がでるものでプリセレクタ及び高周波増幅のコイルT107、T108、T109を調整してプリセレクタの同調下限を3.25MHz程度まで下げてみました。特に不具合なく3250kHzのチョソンの声がAR-7030+と同じ程度に受信できています(3325kHzはNRD-545よりもいい状態、AR-7030+とは同等)。

ちなみに13.5-14.0MHzもすこぶる快調に受信できます。49mbは裏技がありますし、中波はコンバーターで。あと受信出来ないのは120mbのみとなりました。

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2013年8月10日土曜日

FR-101 LEDメーターライト

FR-101メーターランプをLEDに交換しました。

先週末メーターランプを3V30mAのムギ球に交換しましたが30年前の記憶をたどってみても、またネットで検索して表示されるFR-101と比較してみてもライトが「暗い」です。

そこで超高輝度5mm電球色LEDとLED光拡散キャップ(5mm)を秋月電子通商から購入し交換しなおしました。

電流制御用にメーター外付けに1kΩの抵抗を直列に入れ、2本並列のLEDがちょうどいい明るさとなりました。この状態で10mA(それぞれのLEDに5mA)。今回は2時間で作業が終了です。



またLED購入と同時に19.6608MHzの水晶発振子も発注。20.02MHz(14.0-14.5MHz)の水晶と交換し13.64-14.14MHzが受信できるようになりました。

本来なら19.52MHzのクリスタルで13.5-14.0MHz(21mb)の受信が出来るようになるのですが、いくらさがしてもこの周波数のクリスタルはみあたりません。特注するしかないようです。

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2013年8月4日日曜日

FR-101 メーターランプ交換

写真はFR-101のフロントビュー。Sメーターのライトが点灯するようになりました。
Sメーターのランプはかれこれ30年以上切れたままの状態で放置していましたが、昨日ようやく交換したのでありました。

実は15年ほど前に一度メーターランプ交換にチャレンジしたものの、メーターに内蔵されたランプを目の当たりにして怖気づき、メーターをばらすことなく撤退した事がありました。

今回は覚悟を決めて事前にあちこちのサイトで作業手順を確認。昨日エイヤっと作業を開始しました。

いざ始めてみるとこれがうわさ通りの困難な作業で、メーターを完全にばらさないと安全にはランプを交換出来ません。中途半端な状態(メーター駆動部をケース内に入れた状態)でランプ交換をしようとすると、メーター本体のマグネットの影響で半田ごてやピンセットなどが予期せぬ方向へ動きメーター針やリミッターを破損してしまいそうです。

メーターを完全にばらすのも簡単な作業ではありません。フロントパネルを取り外した上で
①作業スペースを確保するため、FM DET基盤を取り外す。またFIXユニットの固定ネジをはずしFIXユニットをシャーシ外にずらす。
②下図のA(Sメーターの入力端子)の2つある手前のナットを緩め入力配線をはずす。
③下図Bのバンド表示ライト側で半田をとり抵抗を浮かせる。
④Cはメーターランプへの電源端子だがスプリングワッシャーがはさまれているためメーターを分解して、内部から+ドライバーをで支えてやらないとはずれない。
 
⑤フロントパネルにメーターを固定してる3つのネジをはずしてメーターを浮かす。
⑥メータークリアカバーをはずす。
⑦ランプならびにメーター目盛り版を固定しているビスをはずす。
⑧メーター目盛り版をメーター針に触れないようにとりはずし、上図のAの文字あたりにあるメーター本体を固定しているネジ2つをはずします。
⑨上図Aのメーター入力端子の残りのナットをはずし、ランプの配線に気をつけてメーター本体を取り出す。
⑩電源の配線(上図C)を内部からプラスドライバーで固定しながらナットをはずすと下図のようにメーターが完全にばらせます。


文字にしてみると簡単ですが、試行錯誤しながらここまで約2時間。
 
当初ランプはLEDに交換するつもりでオレンジのものを用意していましたがどうも色合いが合わず、後ほど抵抗で調整すればいいとホームセンター等で簡単に入手できるオーム電気の3V30mAのムギ球を使用しました(デフォルトのランプは9Vのものが使用されているそうです)。
 
電球2本がパラレルに入ること、またムギ球が想定していたより暗いため結局は追加の抵抗を入れることなく入れ替えを行いました。
 
後は取り外した逆の手順で組み立ていきますが、ワッシャーの入れ忘れがあったりで結局作業開始から9時間で(途中ジョギング、食事、入浴などの時間はありますが)、最後の30分ほどは家内の手を借りて組み上がったのでありました。