2015年9月27日日曜日

ICB-87R送信テスト

一番ノイズレベルの高い7chでもS1

今日はICB-87Rの送信テストを行いました。

自宅で27055kHzを中心に250kHz幅でPERSEUSのタイマー受信をセットして昨日と同じ北春日町に向かいます。

ロケに到着後、電源を入れ各チャンネルの受信状態を大まかにチェックしますがロッドアンテナを全て伸ばした状態でノイズレベルは7chでやっとSメーターが触れる程度、他のchは全くメーターが動きません。ちなみにアンテナを全部収納した状態では非常に感度が悪くボリュームを最大にしても内部雑音が聞こえるのみ。

まず、ロッドアンテナを全て伸ばした状態でアンテナを立てて(垂直にして)送信します(Full size Vertical)。1chから8chへ数秒間テストパターン「本日は晴天なり(2回)」を送信します。

続いてロッドアンテナの長さを半分にしアンテナを立てた状態で(下図:撮影のためアンテナは斜めになっています)先ほどと同じテストパターンを送信します(Half size Vertical)。
Half size Vertical

最後に垂直偏波と水平偏波の違いを知るためにアンテナを寝かせた状態(地面に対して平行)で同じテストパターンを送信します(Full size Horizontal)。自宅方面にアンテナ先端が向くのでなく直角になるようにします。

送信終了後自宅に戻りPERSEUSの受信データを解析しました。
PERSEUS生データ
 
PERSEUSのMHoldをOnにしてPeakScrでそれぞれのchの受信強度を測定します。得られたデータを以下の図にプロットしました。

受信条件
受信地:送信地から直線距離で約1.3km
アンテナ:ALA1530(10mH)を4分配
受信機:PERSEUS
ICB-87R送信テスト結果
 
結果としてはロッドアンテナを全て伸ばした状態でアンテナを垂直にして送信した場合が一番信号強度が強くなりました。続いて強かったのがアンテナを半分の長さにして送信した場合。アンテナを寝かせた状態ではかなり受信強度は弱くなりました。

ちなみにアンテナを全て伸ばした状態と半分では平均1.4dB、垂直と水平では平均6.2dBの差が生じています。

ICB-87Rの最終型は出荷前の調整の際にその長いロッドアンテナをもてあまし全部伸ばさずに調整されたとのうわさを目にしたことがありますが、今回のテスト機ではアンテナを全て伸ばした状態での実効輻射電力が強く出ているような結果となりました。

垂直偏波、水平偏波については地上波による交信をイメージしてテストしたもので電離層反射波の場合ではまた違った結果がでるのかもしれません。

また各チャンネル間の出力の違いは設計段階でのものか、経年劣化によるものかはこの結果からはわかりません。

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2015年9月26日土曜日

北春日町(ICB-87R受信テスト)

 写真は京都縦貫道の側道から見た比叡山

今日はICB-87Rのテストがてら運用に都合のいいロケーションをさがしに出かけました。

いつも西山に登る際には京都縦貫道の側道を通り、大原野ICと北春日トンネルの間から山道に入ります。その側道を歩いていて思うのですが非常に見晴らしがいい。京都市内はもちろんのこと京都盆地を取り巻く山々、南は奈良県北部まで・・・

見晴らしがいいと言うことは運用に都合がいい訳であとはノイズレベルの問題となります。今日はここでテストしてみることにしました。ICB-87Rを取り出してワッチ開始。1-8chでノイズはほとんどありません(Sメーターは振れず)。後期型は飛び受けが悪いとのうわさを耳にしますがそのためか?

しばらくワッチしているとヒラカタIC171局とヒラカタNS818局がテスト交信しているのを受信。8chから1chへ順に送受信の確認をしておられるようでした。それぞれは59で交信できている模様。しばしCBLをします。

こちらで聞いていると2局の信号強度は若干違うようで、一方は57CBL、片方は53CBL。Sメーターもちゃんと振れています。

このロケーション、ノイズもなく車でアクセスできて周囲に民家がないのもいいですね。

明日は自宅でPERSEUSを予約受信にて送信テストを行う予定。

 音羽山から鳶峰山
手前は天王山、奥には若草山がみえているはず

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2015年9月22日火曜日

ICB-87R(4500円の運試し)

 ソニーのCBトランシバーICB-87R

昨日京都のマルツパーツに出かけてきました。キョウトAA347さんのもとへ嫁入りしていた9R-59DSが不調とのことで先週引き取ってきて、その修理がてら手元にある59DSの2号機もデジタル化すべくパーツを買いに出かけたのでありました。

ケースやその他のパーツを集めてレジに行くと、レジカウンターの真下に「ICB-87R ジャンク品 4500円」と3台が売られているのが目に飛び込んできました。

非常に微妙な価格設定です。本当にジャンク品なら2000円くらいが適当な値段だと思いますが、それなりに動作するなら最低でも10000-15000円程度の価値はあるように感じたからです。

シリアルナンバーを見てみると3台のうち2台は続き番号、残る1台は100番程度若いものの3台は同じロットではないかと考えられました。

うーん ・・・これを買うかどうか・・・ 1時間半悩んだ末に結局続き番号のうちの1台を購入しました。

急いで自宅へ帰り動作チェック。電池を入れてスイッチON。・・・ノイズが聞こえてきました・・・受信部はどうやら生きている様子。

続いてNRD-545で27MHz帯を受信しICB-87Rの送信ボタンを押してみます・・・+60dBオーバー・・・マイクに向け話してみるとひずみながら自分の声が聞こえます。波もでているみたい。

完動品かどうかは別にして最低限の動作はしているようです。  これで4500円は安い!!! とキョウトAA347さんへ連絡すると「(残りの)2台とも買っといてください!!」とのこと。すでに帰宅して(一杯引っ掛けて)いるので今日は無理と返信。

一夜明けてキョウトAA347さんに連絡するも買いにいった様子がないので夕方になり再び寺町へと出かけてきました。

ドキドキしながら阪急の河原町から急ぎ足に藤井大丸横の出口を経て寺町通りへと向かい、コンビニの2階にあるマルツパーツへの階段を上がっていきました。店内に入りレジのもとへ一目散。

ありました!!!  残る2台はそのままで売られています。

今日は悩むことなくすぐに購入。これまた急いで帰宅して昨日にもまして綿密な動作チェックを行います。

至近距離でそれぞれ3台は交信可能。変調もしっかりとしています。1台を息子に預け、もう1台を持って近くの公園まで出かけます。住宅地で約200m離れての交信でもRS59、Sは+40オーバー!! 3台とも全てのチャンネルで同じように動作しています。やったー!!

27MHzのCB無線(市民無線)ですが免許不要で0.5Wの出力。市街地でも1-2kmは十分に届き、見通し距離なら数十kmも楽に飛びます。また夏場Eスポが出れば日本全国とも交信ができることから一部のマニアにはいまだに根強い人気ある無線機です。

残念ながら最後まで販売を続けてきたソニーもこのICB-87Rの販売を2006年8月で終了して現在は中古品が市場に出回るのみ。
 ソニーのカタログ
2006年7月(上)にはICB-87Rの掲載はあるものの9月(下)にはカタログ落ち
 
今回久々に電子工作をすべくパーツを買いに出かけたのですが思わぬ出物にでくわし、また新たな分野へと足を踏み入れることとなりました。家内の視線が非常に痛いです。
 

2015年9月21日月曜日

峰床山(鎌倉山と八丁平)

 高層湿原の八丁平
(上高地ではありません京都市内です)

昨日(2015年9月20日)京都北山(鎌倉山、峰床山、八丁平)へハイキングに出かけてきました。

自宅を8時15分ころ出発。国道9号線、堀川通り、北山通り、国道367号線を走り滋賀県の坊村には9時45分ころ到着。トイレをすませ、身支度をして9時50分頃駐車場を後にしました。

坊村の駐車場から安曇川の左岸に沿って舗装路を歩いていくと2-3分ほどで鎌倉山の登山口に着きます。
 鎌倉山登山口

道標に従って尾道へと進みます。5分ほど急な登山道を登ると「城の鼻」という支尾根の先端に出てさらに急な登りを20分ほど歩くと林道(車道)に出ます。このあたりはモミジ平と呼ぶそうですがあたりはまだ紅葉のかけらもなく青々とした緑につつまれています。林道をクロスして山道へと進みます。
 モミジ平
モミジ平からは登りも緩やかとなり快適に歩けます。途中ぶな平を10時35分に通過、さらにどんどんと高度を上げて行き山頂近くになると多少傾斜も強くなりますがそれでも11時10分に鎌倉山の山頂に到着しました。

 鎌倉山山頂(950.5m)

鎌倉山山頂はあまり視界は開けず武奈ヶ岳が木々の合い間からのぞき見える程度。水分補給をして早々に後にします。
 鎌倉山山頂から武奈ヶ岳を望む

鎌倉山から峰床山へは尾根筋の縦走路を歩きます。まず出くわすのが千年杉。

比良の天狗杉(打見山、キタダカ道)と比べると若干小ぶりですが立派な大杉。残念ながら写真ではその迫力は伝わりにくいかと思います。
 千年杉

千年杉を過ぎその後も尾根筋のアップダウンを歩きます。このあたりの尾根筋は奥比良の縦走のようにどこでも歩けてしまう踏み後の分かりにくい道です。

要所要所にはピンク(赤)のテープがあり道に迷うことはありませんが家内は何度かあらぬ方向へ進もうとしていました。
 鎌倉山から峰床山への縦走路

12時ちょうどにオグロ坂峠に到着。古来から続く鞍馬街道の中間地点とのこと。峠を北に向かえば久多から日本海へ、南へは六尺道を通り八丁平、さらには京の都へ。私たちは西の峰床山へ向かいます。

 オグロ坂峠
 オグロ坂峠の地蔵
オグロ坂峠からまたしばらくはアップダウンが続きます。だんだんと周囲が明るくなってきて気持ちのいい道を行くのですが風が強く若干肌寒い。
 峰床山の頂上も近い
 峰床山山頂(969.9m)

12時30分に峰床山の山頂に到着しました。愛宕山、比叡山、花背峠、小塩山など京都の名だたる山を一望できます。また北西に目を向けると山また山の丹波高地が見えます。
 峰床山山頂から丹波高地の山々を望む

峰床山山頂で水分補給と写真撮影。休憩もそこそこに八丁平へ向け降り始めます。クラガリ谷を経て八丁平へは12時57分着。ここで昼食休憩としました。


昨年何気なく比良の地形図を眺めているとその横(西方)の山の頂上付近で、池ではなく湿原を示す記号に目がとまりました。調べてみると関西では珍しい高層湿原とのこと。このときに初めて八丁平を知りました。


話変わって、これまた昨年「ノルウェイの森」を読み返す機会がありました。京都の北山の奥深くで直子が自殺するまで暮らしていた「阿美寮」、またそのなかに出てくる高原での場面を読んでいると、私の頭の中では峰定寺から八丁平あたりの光景が重なり、今年になってどうしても八丁平をこの目で見たいという衝動にかられたのでありました。

念願かなって来てみるとススキがたなびくようなカラッとした高原ではなく高層湿原、多少湿った印象で「ノルウェイの森」を読んで私がかってに思い描いてイメージとはちょっと違ったものでした。

それでも京都市内でありながらハイヒールでは踏み入ることの出来ない自然に取り囲まれた非日常の風景には感激でした。

 八丁平を歩く奥様

昼食休憩のあと八丁平を反時計まわりに約半周歩き、中村乗越へ向け登ります。

 中村乗越

中村乗越から伊賀谷(江賀谷右俣)へ向かいます。中村乗越には「(2013年の)台風18号で登山道が崩落しているため中村への下山は出来ません。」といった旨の警告文が掲示されていましたがかまわず進みます。確かにあちこちと登山道が崩れ荒れています。慎重に降ります。

 江賀谷右俣の出合

江賀谷右俣の出合からは沢を何度も渡渉しながら下っていきます。ここも結構荒れて踏み跡が分かりにくいですがピンク(赤)のテープをたよりに下っていきます。最後までストックをしまうことなく歩きました。

 渡渉地点
中村への林道は右岸にあります。登山道は左岸です。2年前までは林道終点の大岩の地点に左岸と右岸を結ぶ橋があったそうですがこれも台風18号によって流されたとか。何処かで渡渉しなければなりません。私たちが渡ったのは上の場所。

 江賀谷の道標
葛川学校
林道を降り、葛川学校を過ぎ中村からは国道367号線を歩き14時50分に坊村の駐車場に着きました。鎌倉山、峰床山、八丁平までは快適な道だったのですが江賀谷の下りの道の悪さにはうんざりでした。

自宅までの帰りは湖西道路、名神高速、京都縦貫道経由で16:20頃たどり着きました。

タイムテーブル
坊村駐車場         9:52
鎌倉山登山口       9:54
城の鼻           10:00
モミジ平          10:19
ぶな平           10:35
鎌倉山           11:09-11:14
千年杉           11:24-11:26
オグロ坂峠        11:59-12:04
峰床山           12:29-12:36
八丁平           12:57-13:12
中村乗越          13:29
右俣出合          13:44
葛川学校          14:34
坊村駐車場         14:50

GPSデータ
時間         5時間
累積標高差    1154m
沿面距離      13.63km

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2015年9月13日日曜日

カエンタケ?ベニナギナタタケ?

 カエンタケ?ベニナギナタタケ?

今年は梅雨明け直後は猛暑となりましたが、その後は9月上旬にかけて長雨となりぐずついた天気が続きました。

それでも台風一過、数日前からようやく秋の高気圧が張り出してきて晴れとなり、久々に昨日、今日と2日続けて裏山(小塩山、大暑山)に登って来ました。

いつもの山道を登っていくと普段は見かけない毒々しい色をしたキノコが道端に群生しているのを見かけました。
 毒々しいキノコの群生地

昨日登った時に見つけたのですがあいにくカメラがなく(スマホは持っていたもののうまく撮影できなかった)あらためて今日撮影に出かけてきました。

このキノコ、カエンタケという毒キノコだそうです。  ベニナギナタタケあるいはカエンタケと思われます。カエンタケだとすると致死量は3gとか。また触っただけでも皮膚がただれ炎症を起こすことがある猛毒だとのこと。

ベニナギナタタケであれば毒はないそうですが念のため写真撮影の際にも転倒して接触しないように気を使いました。連れ合いは近づこうともしません。

大暑山山頂

大暑山山頂から約5分のところに群生しています。地図に表示されている西山グランドからの縦走路ではなく、地図にはない北春日町からの尾根沿いの道の450‐500m地点にあります。林道(舗装路)のヘアピンカーブから少し登ったところ。

皆さんご注意ください。

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