第一ミキサーのバランス抵抗を調整中
昨日、今日とNRD-515で遊んでいました。
NRD-515にコリンズのメカニカルフィルターを装着してからSSBの受信が快適になったのに気をよくして次なる問題点を解決すべく取り組みました。
以下には昨年入手時に挙げた問題点を再度掲載します。⑧~⑩の赤文字はその後の使用で新に感じた(生じた)問題点(不満点)です。
⑥受信感度が若干低い、特にSSB受信で著明。
⑦長時間電源をOFFにしているとkHzのPLL情報がリセットされる。
⑧ΔFの可変周波数幅が広すぎてSSBのゼロインがしにくい。
⑨PBTがセンターでロックされる可変抵抗のため微妙な調整がしにくい。
⑩kHzダイアルが時々滑るような感じで反応が悪くなる。
このうち①~③についてはPLL回路の調整にて解決ずみ。
④についてもリレーの接点をクリーニング後は症状みられず。
⑤もそれなりのつまみを入手後交換済み。
⑥の受信感度について問題点を切り分けると
1)NRD-515本体の受信感度の問題
2)SSB用の2.4kHzのフィルターの損失の問題
上記2)についてはまずデフォルトの国際電気のメカニカルフィルターのクリーニングを行ったもののまだ損失が大きく、最終的にコリンズメカニカルに交換することで解決しました。
さてようやく今日の本題ですが、1)のNRD-515本体の受信感度についてのお話です。
NRD-515の感度の問題をネットで検索すると高周波のFETの交換で感度が改善するとの記載がありました。早速交換用にFETを発注すべく入手先を調べてみます。
3SK45についは入手可→すぐさま発注。第一ミキサーのFETは2SK125で代替可能(手持ちにあり)。2SK19-BLは2SK192A-BLが互換品とありますが、これがなかなか見当たりません・・・いろいろと問い合わせてみたものの2SK192A-BLが@245円、最小購入数50個とのこと。今回の予算に合わず購入は断念しました。
それならばと高周波の信号ラインを調整することで受信感度が改善されないかとサービスマニュアルにしたがって高周波系の調整を行ってみることにしました。
第一、第二の局部発信回路、第一混合のバランス回路の調整、第一、第二の中間周波増幅のトランスの調整を行いました。
結果としてこの調整により受信感度は改善しました。NRD-545とほぼ同じレベルとなりました。
特に効果があったのは第二中間周波のトランス調整(T14、T6、T5)です。調整により目に見えて損失が減りました。また第一ミキサーのバランス調整も効果を実感できました。
また今回、高周波回路の調整を行ったことで副次的に受信音がよくなりました。調整前は受信音に若干ひずみがあり聞きにくかったのですが、調整後は特に広い帯域での受信音がすっきりして聞きやすくなりました。
まだしばらくはNRD-515で遊べそうです。