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2023年6月10日土曜日

9R-59DS嫁いでいきました

 


 ご無沙汰しています。

 YouTubeにアップした9R-59DSです。11780kHzのアマゾニア(だと思うのですが)を受信している様子です。非常によく来ています。ALA1530LNPを5分配した一つを59DSにつないでいますがフルゲインで受信するとメーターが振り切れてしまうのでRF-GAINを一目盛り絞って受信しています。

 じつはこの59DS、先週京滋ミーティングのTAさんのもとに嫁いでいきました。40年前「幻の受信機」ということで知人からFEG-7とブツブツ交換で入手したものです。入手当初はその良さがよくわからず、もっぱら同時に所有していたR-1000ばかりを聞いていましたが、年を経るにつれてその良さがじわじわとわかるようになってきました。

 40年前、強力局ひしめく中波帯は混変調が生じるため多くの受信機で感度を落としてあったのですが、9R-59DSでは全く感度を落とさず、それでもほとんど混変調を生じることなく受信できました。高い周波数帯は感度低下がみられるもののA-Cバンドの主要放送帯については非常に高感度で受信できました。

 その後現在に至るまで合計4台の9R-59D(S)を入手しましたが、シャックが手狭になりRXの整理をすることとしました。今年京滋ミーティングに出席際TAさんに59DSの嫁入りの件を打診したところご快諾いただけましたので4台の59DSのなかで一番状態のいいものをお引き取りいただくことになりました。

 嫁入りに先立ちこの59DSですが手を加えてあります。

 ①高周波増幅管を6BA6→6DC6へ変更(真空管のピン配置の配線変更)

 ②高周波増幅のカソード抵抗変更(180Ω→150Ω)

 ③抵抗、可変抵抗、コンデンサーの全交換

 ④局部発振6AQ8の残りの3局部を使ったカソードフォロワー

 ⑤周波数カウンター取り出しのバッファー回路

 ⑥劣化したメカニカルフィルターの交換(部品どり用の59DSから)

 これらの整備により、59DSのオリジナルの性能(あるいはそれ以上)を発揮できるようになっています。

 嫁入り前にその姿を残しておこうと動画を撮影しYouTubeにアップしました。
以下にその他の受信の様子のリンクを上げておきますのでお時間ありましたご視聴いただければ幸いです。






2022年6月28日火曜日

IC-R8500修理に出しました

IC-R8500でNHK1大阪を受信中

ご無沙汰しております。

最近は山歩きもせず、ラジオ(DX局)もほとんど聞かない毎日が続いておりますが、唯一ほぼ毎日聞いているラジオが上の写真のNHK大阪第一放送局です。

ICOMのIC-R8500にALA1530LNPを5分配(2分配したうち1つをさらに4分配)したものを接続しています。聞こえるか聞こえないかのぎりぎりの音量で、お休み前に120分のスリープタイマーをセットし眠りにつきます。ALAの電源にも2時間のOFFタイマーにセットしています。

数か月前にシャックの大掃除を行いました。その際に久々にIC-R8500をまじまじと眺めたところSメーターの振れが渋いのに気が付きました。それがトップの写真のSメーターです。これまではNHK1大阪は少なくともS9+20-30dB程度は振れていたと記憶していたのですが、S5程度しか振れません。

アンテナの接触をチェックしましたが異常なし。受信感度が悪いわけではなく、中波帯から短波滞までNRD-545とほぼ同じ局が受信できます。またFM帯での受信状況もHF帯と同じでメータの振れだけが悪く、受信感度には問題ありませんでした。

Sメータ回路に問題があるように思われますが、単に調整がずれたのか、それともパーツの異常なのか・・・とりあえずサービスマニュアルを入手し、手持ちの機器を使用して可能な範囲で調整を行いました。

結果は・・・・やっぱり治りません。回路そのものに問題があるようです。さあーて、どうしましょうか?

IC-R8500はチップ部品が多用され、老眼に悩む私には拡大鏡を使用してもとても手ごわい相手です。たとえ不良部位を同定したとしても自分での交換はとても無理! 結局はアイコムリペアセンターさんにお願いしました。

2022/6/12(日)にリペアセンターに向け発送。6/13(月)には受領され、修理完了の連絡があったは6/21(火)でした。結果Sメーター回路の抵抗器1個の不良とのこと。パーツ交換と全バンド、受信感度点検を実施し、定格内を確認していただきました。6/23(木)には厳重に梱包されたR8500が手元に届きました。

手元に戻るや早速ケースから取り出し視聴します。まず驚いたのは非常にきれいにクリーニングされていること!チリ1つありません。ぴかぴかです。きれいになった感動もそこそこにAC-DCアダプタ、アンテナを接続し電源をONにします。

図1 S6+25dBで元気よく振れるようになりました。

ほほぅ! NHK1大阪は気前よくS9+25dBで振れます(図1)。FM帯も以前の状態に戻っています。20年近く連れ添った相棒が元気になったことを喜ぶとともに、受信機本体に同封されていたチップ抵抗(図2)を見て、諭吉1人に英世4人が「安い!」と思った瞬間でもありました。

図2 同封されていた不良のチップ抵抗
ご利用ありがとうございました。の「と」の上にチップ抵抗あり


2020年3月8日日曜日

NRD-515 keep alive その後

PLL周波数情報のバックアップバッテリーの更新(CR123A)

2019年11月8日にNRD-515のPLL周波数情報のバックアップバッテリーとしてCR2032型コイン電池をセットしました。

それから毎日1‐2時間NRD-515の電源を入れ、周波数情報が保存されているかチェックしてきました。

ちょうど4か月後の2020年3月7日にバッテリーが切れました。できればもう少しもってほしかったのですが定格上の容量が220-240mAhのCR2032ではこれが限界のようです。

そこで今度はもう少し容量の大きなCR123Aをセットすることにして、本日(2020年3月8日)電池ホルダーを取り付けました(ブログトップの写真)。

CR123Aの容量が1550mAhですので計算上は2年近く持つはずです。結果について報告できるのはかなり先になるかと思います。

2019年12月3日火曜日

NRD-515 周波数 "keep alive" 機能

PLL周波数情報のバックアップバッテリーを装着
 
前回に引き続きNRD-515の”気に入らない点を改善しています。
 
 我が家のNRD-515の問題点
①受信周波数が約1kHzずれる。
②AM受信の際に「キーン」とビート?内部スプリアス?が聞こえて耳障り。
③SSB、CWでキャリアポイントがずれている。
④時にSメーターが+20dBほど振れて受信不能となる。
⑤BFO&BC TUNE、ΔFのつまみが純正でない。
⑥受信感度が若干低い、特にSSB受信で著明。
⑦長時間電源をOFFにしているとkHzのPLL情報がリセットされる。
⑧ΔFの可変周波数幅が広すぎてSSBのゼロインがしにくい。

⑨PBTがセンターでロックされる可変抵抗のため微妙な調整がしにくい。
⑩kHzダイアルが時々滑るような感じで反応が悪くなる。

 
前回は⑥の受信感度の問題について、高周波の信号ラインの調整、またSSBフィルター(2.4kHz)をコリンズのメカニカルフィルターに交換し改善がみられました。
 
今回は⑦のPLL情報の保持(Keep Alive)機能ができるように、バックアップ電源を装着しました(トップの図)。
 
 
NRD-515では電源をOFFとした後、長時間(一晩程度)経過するとkHz周波数の情報がリセットされます。
 
例えば"11980kHz"を受信していて、電源スイッチをOFFとします。数分~数時間までは電源を入れると"11980kHz"が受信できます。ところがこれが長時間(5-6時間以上)経過した場合(夜に受信していた状態で電源をOFFとして翌朝受信)に電源を入れた場合、受信される周波数は"11000kHz"になります。
 
最近の受信機ではバックアップのバッテリーが装着されていますが、NRD-515にはバックアップバッテリーの装着がありません。
 
WEBで調べてみると受信基板のTP35に+3~4.5Vの電圧を加えることでPLL情報が保持されるとのことでした。そこで私のNRD-515の受信基板でTP35を探してみましたが・・・見当たりません。
 
これまた調べてみると初期の個体ではTP35がないものがあると・・・
 
仕方がなくC283の+に1S1588にかわり手持ちにあった1S2067AEを接続してTP35を作りました。
C283 47μFの+に1S2067AEを介してバッテリーを接続 

バッテリーにはCR2032 3Vのコイン電池を使用しました。

コイン電池の容量が220-240mAhであり、持続期間が心配だったのですが2019年11月8日にバッテリーをセットし2019年12月3日現在”keep alive"機能は"alive"です。

2019年11月4日月曜日

NRD-515の高周波回路調整

第一ミキサーのバランス抵抗を調整中

昨日、今日とNRD-515で遊んでいました。

NRD-515にコリンズのメカニカルフィルターを装着してからSSBの受信が快適になったのに気をよくして次なる問題点を解決すべく取り組みました。

以下には昨年入手時に挙げた問題点を再度掲載します。⑧~⑩の赤文字はその後の使用で新に感じた(生じた)問題点(不満点)です。

①受信周波数が約1kHzずれる。
②AM受信の際に「キーン」とビート?内部スプリアス?が聞こえて耳障り。
③SSB、CWでキャリアポイントがずれている。
④時にSメーターが+20dBほど振れて受信不能となる。
⑤BFO&BC TUNE、ΔFのつまみが純正でない。
⑥受信感度が若干低い、特にSSB受信で著明。
⑦長時間電源をOFFにしているとkHzのPLL情報がリセットされる。
⑧ΔFの可変周波数幅が広すぎてSSBのゼロインがしにくい。
⑨PBTがセンターでロックされる可変抵抗のため微妙な調整がしにくい。
⑩kHzダイアルが時々滑るような感じで反応が悪くなる。

このうち①~③についてはPLL回路の調整にて解決ずみ。
④についてもリレーの接点をクリーニング後は症状みられず。
⑤もそれなりのつまみを入手後交換済み。

⑥の受信感度について問題点を切り分けると
1)NRD-515本体の受信感度の問題
2)SSB用の2.4kHzのフィルターの損失の問題

上記2)についてはまずデフォルトの国際電気のメカニカルフィルターのクリーニングを行ったもののまだ損失が大きく、最終的にコリンズメカニカルに交換することで解決しました。

さてようやく今日の本題ですが、1)のNRD-515本体の受信感度についてのお話です。

NRD-515の感度の問題をネットで検索すると高周波のFETの交換で感度が改善するとの記載がありました。早速交換用にFETを発注すべく入手先を調べてみます。

3SK45についは入手可→すぐさま発注。第一ミキサーのFETは2SK125で代替可能(手持ちにあり)。2SK19-BLは2SK192A-BLが互換品とありますが、これがなかなか見当たりません・・・いろいろと問い合わせてみたものの2SK192A-BLが@245円、最小購入数50個とのこと。今回の予算に合わず購入は断念しました。

それならばと高周波の信号ラインを調整することで受信感度が改善されないかとサービスマニュアルにしたがって高周波系の調整を行ってみることにしました。

第一、第二の局部発信回路、第一混合のバランス回路の調整、第一、第二の中間周波増幅のトランスの調整を行いました。

結果としてこの調整により受信感度は改善しました。NRD-545とほぼ同じレベルとなりました。

特に効果があったのは第二中間周波のトランス調整(T14、T6、T5)です。調整により目に見えて損失が減りました。また第一ミキサーのバランス調整も効果を実感できました。

また今回、高周波回路の調整を行ったことで副次的に受信音がよくなりました。調整前は受信音に若干ひずみがあり聞きにくかったのですが、調整後は特に広い帯域での受信音がすっきりして聞きやすくなりました。

まだしばらくはNRD-515で遊べそうです。

2019年10月22日火曜日

NRD-515メカフィル交換

NRD-515にコリンズのメカニカルフィルターを装着

こんにちは。今回は昨年12月以来のラジオネタです。

このところ時間があればNRD-515と9R-59Dで遊んでいます。9R-59Dについては以前に抵抗、コンデンサーを新しいものに置き換え、高周波増幅を6BA6→6DC6(R3:カソード抵抗もついでに調整)へ変更して以来非常に満足できる感度となっています。

NRD-515については昨年PLLの調整や国際電気のメカニカルフィルターのクリーニングを行い使い勝手はよくなったもののまだSSBの受信がしっくりときません。

特に国際のメカニカルフィルターMF-455-10AZの帯域が狭いこと、クリーニングを行った後もまだ損失が大きいためNRD-515のSSBの受信感度がAM受信と比較しても、また9R-59DのSSB受信と比較しても悪いのです。

このことにしびれを切らし、一昨日NRD-515のメカフィルを国際電気のものからコリンズのものに交換してみました(トップの写真)。

今回交換したコリンズのメカニカルフィルターはAR-7030に使用されている8素子の帯域2.5kHzのものです(MF2.5;526-8694-010)。

コリンズのメカフィルの入出力インピーダンスが2kΩなので、デフォルトの回路のマッチングトランスT10、T11を取り外し、MF2.5の入出力に直列に330μH、並列に4.7mHのインダクターを入れてマッチングを取りました。

一昨日の20時に作業を開始し22時半頃に作業終了。アンテナをつなぎスイッチオン。

早速3.5MHzのアマチュアバンドをワッチしますが、これが非常にいい!

損失はなくなり非常に明るい音になりました。現代のRXのSSBの受信音です。AM放送のサイドバンド受信も実用になるレベルです(ゼロインに多少手間取りますが・・・)。

そのうち受信音もアップ予定です。

2018年12月17日月曜日

2018年12月9日日曜日

NRD-515に6kHz,8kHzのフィルターを追加した

 NRD-515のオプションフィルタースロットに追加したCFR-455HとCFK455G

こんにちは。少し時間があきましたが前回に引き続きNRD-515のオプションフィルタースロットに追加のフィルターを組み込むお話です。

前回はNRD-515本体に手を加えることなくフィルターボード側で定数の変更を行ったためか損失が大きく、また帯域外減衰も甘いように感じました。

現時点ではCW用のオプションフィルターには全く興味がなく、思い切って本体側の定数を変更して入出力インピーダンスが1.5-2.0kΩのセラミックフィルターあるいはコリンズのメカニカルフィルターを乗せるべく変更しました。

変更点は以下の如くです。

R146 10kΩ→4.7mH
R148 10kΩ→4.7mH
R150 1.5kΩ→4.7mH
R151 1.5kΩ→4.7mH
L135 470μH→除去しバイパス
L136 470μH→4.7mH
C259 62pF→除去
C260 62pF→除去
フィルターボード上では入出力側に330μH、220pFを追加してFL2の回路と同じとしました。

本体側の変更後の様子

今回組み込む のはCRF455HとCFK455Gです。それぞれのフィルターの特性は

CFR455H(-6dB±3kHz、-70dB±7.5kHz、挿入損失7dB、入出力インピーダンス2kΩ)
CFK455G(-6dB±4kHz、-70dB±10kHz、挿入損失6dB、入出力インピーダンス2kΩ)

CFR455HとCFK455G

フィルターボード。前回と比べすっきりしています。
(ピンぼけです)
 
使用感です。 
 
6kHzのフィルター(CFR455H)はNRD-515の6kHzと比較して高音がよく出ており、短波帯ではリスニングに適したフィルターだと思います(片側5kHzに強力局がいる場合は多少オフセットが必要になります)。デフォルトの6kHz(CLF-D6S)では音声が浮き上がってくる感じですが、CFR455Hでは短波帯で特に音声、音楽が気持ちよく聞こえます。しかし両側±5kHzに放送局がある場合はビートの発生が必発で聞き苦しくなります。
 
8kHzのフィルター(CFK455G)は中波帯での受信、特にローカル局の受信の際にその良さが際立ちます。
短波帯では放送そのものの帯域が制限されているためか6kHzのフィルター(CFR455H)と比較しても混信ばかり増えて音質の良さは変わりませんが、中波帯の放送は9kHzのセパレートに合わせて広帯域化されており、特に音楽を聞いた場合の音質の良さは通信機の域を超えているように感じます。また中波帯ではサイドスプラッシュが気になるもののビートの発生は皆無です。
 
その昔NRD-515が発売された当初は放送バンドも今では考えられないくらい混みあっていました。NRD-515の用途もDX一辺倒で、受信の困難な局を聞くため受信帯域も狭いのがあたりまえ。当然オプションのフィルターも0.6kHz、0.3kHzのCW用超ナローフィルター!
 
NRD-515に使用されているデフォルトの6kHz、2.4kHzのフィルターはDX用としてAMワイド、AMナロー、SSB用を想定した場合、ベストの選択だと思います(6kHzは実際には多少狭く4-5kHzの印象ですが)。
 
月間短波1981年4月号の特集で「ポータブルも通信型もみんなまとめて*****BCL受信機総点検」でNRD-515の評価としてDX向として★★★★★とされているもののリスニング向としては★★★とされていました。DX向きとすれば必要十分でもリスニング用とすれば物足りない・・・・。今年NRD-515を入手して使ってみた印象もその通りでした。
 
現在NRD-515はDX用としてのAMのサイドバンド受信には少し無理があるためリスニング用として使用しています。このフィルターボードを装着したNRD-515を1981年当時のOMさんたちにお使いいただいたならば間違えなくリスニング向の評価も★★★★★になっていたのではないかと思います。
 

2018年7月26日木曜日

NRD-515がやってきた!④

 整備後エージング中のNRD-515

NRD-515の整備を行いました。
以下の問題点に対して現時点で対応可能な対策を施し自己採点では85点。

問題点は

①受信周波数が約1kHzずれる。
②AM受信の際に「キーン」とビート?内部スプリアス?が聞こえて耳障り。
③SSB、CWでキャリアポイントがずれている。
④時にSメーターが+20dBほど振れて受信不能となる。
⑤BFO&BC TUNE、ΔFのつまみが純正でない。
⑥受信感度若干低い、特にSSB受信で著明。
⑦長時間電源をOFFにしているとkHzのPLL情報がリセットされる。

です。

先日いろいろ検索していてWRTH1982年版のNRD-515の記事を読みました。問題解消のヒントが書かれていました。

①~③については製造後比較的早い時期に生じるPLLのずれが原因のようで、取扱説明書にも詳しく調整方法が書かれているのはそのためのようです。
⑦についてはそもそも設計当初からVFO情報を保持するキープアライブ機能がないとのこと。TP35にバックアップバッテリー(3-4.5V)を取り付ける事によりVFO情報を保持できるようになるとのことでした。

またWRTHには書かれていませんが検索結果から
④についてはVFOの切り替えリレーの接触不良。
(⑤は対策済み)
⑥は2.4kHzの国際電気のメカニカルフィルター(MF-455-10AZ121)の劣化(内部スポンジの劣化による固着)が原因だとか。


まずは前回不首尾に終ったPLLについて再度調整を行います。今回はPERSEUSを使用して調整しました。

PERSEUSを立ち上げて10MHzの標準電波を受信しキャリブレーションを取ります。その後はマニュアルに従って10MHzの基準周波数、PBTの5MHz、ΔFの38MHz、BFO回路と調整を行いました。70MHzについてはPERSEUSでは測定困難なため中国製のデジタルオシロスコープを使用しました。

今回は調整は1回ではなく、スーパーラジオのトラッキング調整のようにそれぞれのステップを繰り返しておこないました。一度合わせても再度の調整では微妙なずれが生じている事もあり、ずれがなくなるまで調整を数回繰り返しました。

 チェックポイントにプローブを接続しているところ
 10000.000kHz調整中

今回の再調整により①~③の問題はほぼ解消されました。前回は調整が甘かったのが不首尾の原因のようです。

次いでリレーの接触不良について対策を行います。NRD-515には5個のリレーが使用されていますが私の個体には4個が密封型、1個が開放型のリレーが取り付けられていました。問題なのは開放型のリレーで、これがVFOの切り替え用として使用されています(後期のロットではすべて密封型のリレーが取り付けられているとのこと)。

カバーを取り外し、リレー接点をブロー後接点回復剤を綿棒に染ませてクリーニングを行いました。
これによりこれまで1日に数回は生じていた接触不良がここ2日全く起きていません。根本的な対策にはリレー交換が必要ですが今回はこれで様子を見ることにします。

 VFO(内部/外部)切り替えリレー(上蓋を外した状態)

続いて国際電気のメカニカルフィルターのクリーニングを行いました。2.4kHzのメカニカルフィルターと6kHzのセラミックフィルターではSメーター読みで1目盛り違います。

国際電気のメカニカルフィルターMF-455-10AZ 121はディスクワイヤー方式のメカニカルフィルターでメタルケースの内部にトランスデューサー、共振子がスポンジに包まれて位置しています。

スポンジの劣化(特に共振子の下のスポンジ)が共振子の振動を制限して損失が大きくなるとか。メカニカルフィルターを取り外し、内部を洗浄後再度NRD-515に取り付けました。

 MF-455-10AZ 121 内部スポンジはボロボロです
 MF-455-10AZ 121 クリーニング後
 
メカフィルの洗浄後は損失もほぼなくなり、Sメーター読みでもセラミックフィルターと同等(0.1目盛りほど低い)となりました。
 
最後に中波帯(0.6-1.6MHz)の5dBの減衰器(ATT)を解除しました(R5,R6を取り外しジャンパーの取り付け)。当地はさほど強電界域ではないのでATT解除後もMW受信でお化けの発生もなく感度アップを体感できました。


中波帯の5dBATT(減衰器)

VFO情報のキープアライブ機能についは次回に報告予定です。

2018年7月17日火曜日

NRD-515がやってきた!③


先日やってきたNRD-515ですがいくつかの不具合がありましたが、さらに新たな問題点が見つかりました(⑦が追加)。

①受信周波数が約1kHzずれる。
②AM受信の際に「キーン」とビート?内部スプリアス?が聞こえて耳障り。
③SSB、CWでキャリアポイントがずれている。
④時にSメーターが+20dBほど振れて受信不能となる。
⑤BFO&BC TUNE、ΔFのつまみが純正でない。
⑥受信感度若干低い、特にSSB受信で著明。
⑦長時間電源をOFFにしているとkHzのPLL情報がリセットされる。

このうち①~③については先日マニュアルに従ってPLLの調整を行ったところ一旦は改善したことは先日のブログに紹介させていただきました。

ところが翌日電源を入れてみると、もとのように周波数がずれてキーンとビートが聞こえてくるではありませんか。再びPLLの調整を行うと一旦は「改善」するものの、その後電源を落とししばらくして電源を入れるとまた症状が再発します。

ただしキーンというビートに関しては電源をONにして時間がたつと気にならなくなります。周波数ずれについてもPLLの調整を繰り返すことにより改善されてきてはいます。

また新たに前述の問題⑦にも気が付きました。長時間電源を切っていた後に電源をONにした場合、kHz台の情報がリセットされ”000.0kHz"と表示されてしまいます。DIGITAL VFOの情報を長時間保持できないようでPLL系のハードの異常が示唆されます。

単に調整だけすれば改善するような個体ではないようで、このまま自分でトラブルシューティングをしていくのか専門の業者さんにお願いするのか悩ましいところです。

ところで不具合の⑤については何とかツマミを入手することができました。ブログトップの写真は入手した純正品のツマミを付け替えて撮影したNRD-515です。ただこの写真の515もデフォルトの状態とは微妙に違います。それでも我が家にやってきた当初の違和感はかなり改善されました。

つづく

2018年7月10日火曜日

NRD-515がやってきた!②

 NRD-515とNDH-515

一昨日やってきたNRD-515ですがしばらく使い込んでみるといろいろと不具合に気が付きました。

①受信周波数が約1kHzずれる。
②AM受信の際に「キーン」とビート?内部スプリアス?が聞こえて耳障り。
③SSB、CWでキャリアポイントがずれている。
④時にSメーターが+20dBほど振れて受信不能となる。
⑤BFO&BC TUNE、ΔFのつまみが純正でない。
⑥受信感度若干低い、特にSSB受信で著明。

おおよそ上記の6点がその問題点です。

ブログトップの写真はNRD-515とメモリーユニットNDH-515の写真ですが、氏が35年前にインプットしたと思われるチャンネルの一部を表示しています。その他のメモリーでも1kHz低い周波数が表示され当時から①の問題は生じていたのでしょう。

①、②、③についてはなんとなくPLLの調整不良かなぁ?と素人ながら感じるところがあり、取扱説明書の保守点検の項目に従ってオシロ片手に整備を行いました。

第2局部発信器70MHzの調整中

PLLのそれぞれのチェックポイントで微妙に周波数がずれており、規定の周波数に調整後は①~③の不具合については解消できました。

④、⑤、⑥についてはまた後日。

2018年7月8日日曜日

NRD-515がやってきた!①

 NRD-515、外部スピーカ、メモリーユニット

みなさんご無沙汰しています。
4月7日の投稿を最後にちょうど3か月ブログのアップを滞っておりました。


仕事が忙しかったわけでもなく、体調が悪かったわけもでありません。毎週末には日課のジョギングを行って、たまには山にも行ったりしたのですが、心に響くものがなくブログを書こうと思わなかったのでした。


7月3日火曜日の朝LINEがありました。中学高校の同級生からでした。手持ちの受信機その他を処分したいので興味ありませんか?とのこと。もちろん興味ないわけありません。すぐさま返信し7月8日に自宅に来ていただくこととなりました。

彼の実家には今から40年ほど前、何度かお邪魔しましたが、シャックにはそうそうたる受信機が並んでいました。NRD-515、FRG-7、RF-2200、9R-59DSなどなど。

このうちFRG-7、NFG-505は35年ほど前に安価にお譲りいただき、当時の愛車RG-250E(単車)の後部シートに縛り付けて私の実家に持って帰ったのでありました。その後彼とはごくたまに連絡を取っていましたが直接顔を合わせるのは5年ぶり。

あらかじめお宝の写真は送ってもらっていましたが、実際に目で見て触れてみてあらためて40年前の記憶、感動がよみがえってきました。当時彼の実家での彼の一語一句もついこの間のように思い出されました。

その中でも一番の関心はNRD-515です。NRD-515、外部スピーカ、メモリーユニットのフルセット!

自宅ベンチで動作確認します。周波数ずれ、内部スプリアス、ガリなどありますがおおむね動作しています。受信感度もNRD-545と比較し若干低いものの全バンド受信OK、メモリーユニットも動作しており、各チャンネルも彼が40年ほど前にインプットした周波数が見事に表示されました。

月刊短波1981年4月のNRD-515の広告

上の写真は月刊短波1981年4月号のNRD-515の広告とNRD-515本体。この短波には彼の受信報告が2件載っていました。

受信機の整備はこれからぼちぼちとやって行こうと思います。

2013年10月31日木曜日

FT-857DM ①

写真はヤエスのFT-857DM(50W)です。移動局用に先日購入しました。

現在局免の申請待ちですが、受信は免許が無くてもできるのであちこちと聞いてみています。

HAMバンドの受信に限ればNRD-545よりも了解度がいい場合も多いですが、放送バンドの受信ではNRD-545やAR-7030+にはかないません。

先ほど今月は1つも記事をアップしていなかった事に気が付いて、穴埋めのため急いでアップしました。

「Wコールがききたくて」総合索引へ

2013年9月29日日曜日

DFD2-101 デジタルカウンタ接続


上の写真はFR-101の底面です。デジタルカウンタDFD2-101への接続のため第一局発を第一ミキサ入力端子から緩衝回路(黄色のテープを巻いてある;2SK241と2SC1923の2段)を介して背面の5ピンの外部VFO端子へ配線しました。第二局発は同じく外部VFOの配線を利用し第二ミキサ入力端子から0.01uFを介して直接引き出しました。BFOについてはまだ仮接続にとどめています。

このカウンタの面白いところは第一、第二の局発を同時に測定し、プリセットから実際の受信周波数を表示してくれるところにあります。
第一局発をHFO、第二局発をVFOとすると受信周波数(RF)は
RF(MHz)=HFO(MHz)-VFO(MHz)+3.1793MHz
で求められます。

1例を示すと局発のそれぞれのカウント結果がHFO=19.52MHz、VFO=8.9493MHzであるとすると受信周波数はRF=19.52-8.9493+3.1793=13.750MHzとなります。
 
また以前に49mbの裏技でバンドスイッチを★3として第一局発の水晶を装着しないで受信する方法を示しましたが、この場合でもこのプリセットが適応され受信周波数RF=0-9.2343+3.1793=-6.055⇒6.055MHzと下の写真のように表示されます。
 
ここまで記事をお読みいただいてある程度このカウンタの面白さをご理解いただけたと思いますが、同時に皆さんには1つ疑問を感じておられるのではないでしょうか?

何がかって?

FR-101の第二中間周波は3180kHzであるのは皆さん周知のことと存じますが、先ほどの計算式で中間周波のオフセットが3179.3kHzになっている点です。

このカウンタは本来はFT-101用のものなのです。FT-101ではAM/CWのキャリア発振が3179.3kHzであり共通されています。このためFT-101用カウンタのオフセット値には3179.3kHz が採用されています。

ところがFR-101ではAM受信ではBFOはOFFとなり3180kHzのフィルタ(ワイド、ナロー)の中心周波数が受信周波数となりオフセットは3180kHzでなければなりません。

この問題を解決すべく現在代理店を通して製造元に第二中間周波のオフセットを3180kHzとしたROMを手配していただいています。

さらに追加。
受信モードの表示機能もあります。もともとの設計ではBFOをカウントして中間周波数(3180kHz)と比較し、BFOが1kHz以上高い(3181.5kHz)とLSBと、1kHz以上低い(3178.5kHz)場合にはUSB、その差が1kHz未満(3179.3kHz)であればCW、そしてBFOが0(発振せず)であればAMと表示するように設定されています。

今のところ前述の中間周波のオフセット値の問題があって受信モード表示が正常には作動せず、このため新しいROMの確認ができるまでBFOを仮接続としているのでありました。

非常に面白い製品ではあるのですが、何分かなりのじゃじゃ馬で少し持て余しています。完全に動作させるようになるにはもうしばらくかかりそうです。

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2013年9月8日日曜日

FR-101用デジタルカウンタ(DFD2-101)

 
写真はFR-101とAADE社DFD2-101;周波数カウンターです。

FR-101は第1局発固定(第1中間周波可変)、第2中間周波可変(第2中間周波固定)のコリンズタイプのダブルスーパー方式の受信機です。

FR-101のデジタルタイプではMHz表示をバンドセレクタと連動してあらかじめ設定されていて、第2局発(VFO)の周波数をカウントしオフセットダウンカウントすることでxx.xxx.xkHzと受信周波数をデジタル表示していました。

MHz表示がセレクタスイッチによって固定されているため、デフォルトの水晶を変更した場合も変更前の周波数が表示されます。

ところがAADE社のデジタルカウンタDFD2-101では、第1局発と第2局発を同時にカウントして、それぞれの周波数をオフセット表示することで実際の受信周波数を表示してくれるのです。

上の写真では20mb(14.0-14.5MHz)用の水晶を21mb(13.5-14.0MHz)用に交換し13700kHzを受信している様子です。従来のFR-101デジタルでは14.200.0kHzと表示されるところがAADE社のデジタルカウンタDFD2-101では実際の受信周波数である13.700.000kHzを表示します。

またこのカウンターはBFOの周波数をカウントすることによりLSB、USBを表示して±1.5kHzをオフセット表示してくれます。BFO入力が無ければAMと表示します。

一昨日に発注し、今日商品が到着。仮接続して動作確認しました。本設置は来週になりそうです。

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2013年8月31日土曜日

FR-101で90mbを受信する

写真はFR-101で3325kHzのRRIと思われる局を受信している様子です。

FR-101は中間周波の関係で2.0-3.5MHzと5.5-7.0MHzは受信できないとされています。が月刊短波1978年5月号の「受信機特集●BCL人気10機種を点検する」の記事のなかで

「さて、90mbは専用コンバータのほかに、FR-101に直接水晶を実装して受信する方法がある。それは、★1バンドに9020kHzの水晶を入れ、プリセレクタを合わせる。プリセレクタの同調がとれるのが、3.3MHz付近までだが、それほど感度低下もなく受信できる。」

との記載があります。


今回13.5-14.0MHz受信用の水晶(19.520MHz)を発注するついでに9.020MHzやその他いくつかの水晶を購入しました。上の写真は納品伝票とHC-50/U 20.020MHz(20mb用)クリスタル。20mb用の水晶はFR-101に標準装備されていますが活性低下で発振しなくなっていたため新たに購入しました。

短波誌の記載どおりに9.020MHzの水晶を★1に装着しプリセレクタをあわせると3.3MHz程度までそれほど感度低下も無く受信できました。

記事ではさらに「同調回路のコイルを調整すれば、さらに低域まで受信できるようになるが、取扱説明書にはこのバンドが受信できないことになっているので、カタログ性能の保証は何もない。」とのこと。

ある程度受信できるとなると欲がでるものでプリセレクタ及び高周波増幅のコイルT107、T108、T109を調整してプリセレクタの同調下限を3.25MHz程度まで下げてみました。特に不具合なく3250kHzのチョソンの声がAR-7030+と同じ程度に受信できています(3325kHzはNRD-545よりもいい状態、AR-7030+とは同等)。

ちなみに13.5-14.0MHzもすこぶる快調に受信できます。49mbは裏技がありますし、中波はコンバーターで。あと受信出来ないのは120mbのみとなりました。

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2013年8月10日土曜日

FR-101 LEDメーターライト

FR-101メーターランプをLEDに交換しました。

先週末メーターランプを3V30mAのムギ球に交換しましたが30年前の記憶をたどってみても、またネットで検索して表示されるFR-101と比較してみてもライトが「暗い」です。

そこで超高輝度5mm電球色LEDとLED光拡散キャップ(5mm)を秋月電子通商から購入し交換しなおしました。

電流制御用にメーター外付けに1kΩの抵抗を直列に入れ、2本並列のLEDがちょうどいい明るさとなりました。この状態で10mA(それぞれのLEDに5mA)。今回は2時間で作業が終了です。



またLED購入と同時に19.6608MHzの水晶発振子も発注。20.02MHz(14.0-14.5MHz)の水晶と交換し13.64-14.14MHzが受信できるようになりました。

本来なら19.52MHzのクリスタルで13.5-14.0MHz(21mb)の受信が出来るようになるのですが、いくらさがしてもこの周波数のクリスタルはみあたりません。特注するしかないようです。

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2013年8月4日日曜日

FR-101 メーターランプ交換

写真はFR-101のフロントビュー。Sメーターのライトが点灯するようになりました。
Sメーターのランプはかれこれ30年以上切れたままの状態で放置していましたが、昨日ようやく交換したのでありました。

実は15年ほど前に一度メーターランプ交換にチャレンジしたものの、メーターに内蔵されたランプを目の当たりにして怖気づき、メーターをばらすことなく撤退した事がありました。

今回は覚悟を決めて事前にあちこちのサイトで作業手順を確認。昨日エイヤっと作業を開始しました。

いざ始めてみるとこれがうわさ通りの困難な作業で、メーターを完全にばらさないと安全にはランプを交換出来ません。中途半端な状態(メーター駆動部をケース内に入れた状態)でランプ交換をしようとすると、メーター本体のマグネットの影響で半田ごてやピンセットなどが予期せぬ方向へ動きメーター針やリミッターを破損してしまいそうです。

メーターを完全にばらすのも簡単な作業ではありません。フロントパネルを取り外した上で
①作業スペースを確保するため、FM DET基盤を取り外す。またFIXユニットの固定ネジをはずしFIXユニットをシャーシ外にずらす。
②下図のA(Sメーターの入力端子)の2つある手前のナットを緩め入力配線をはずす。
③下図Bのバンド表示ライト側で半田をとり抵抗を浮かせる。
④Cはメーターランプへの電源端子だがスプリングワッシャーがはさまれているためメーターを分解して、内部から+ドライバーをで支えてやらないとはずれない。
 
⑤フロントパネルにメーターを固定してる3つのネジをはずしてメーターを浮かす。
⑥メータークリアカバーをはずす。
⑦ランプならびにメーター目盛り版を固定しているビスをはずす。
⑧メーター目盛り版をメーター針に触れないようにとりはずし、上図のAの文字あたりにあるメーター本体を固定しているネジ2つをはずします。
⑨上図Aのメーター入力端子の残りのナットをはずし、ランプの配線に気をつけてメーター本体を取り出す。
⑩電源の配線(上図C)を内部からプラスドライバーで固定しながらナットをはずすと下図のようにメーターが完全にばらせます。


文字にしてみると簡単ですが、試行錯誤しながらここまで約2時間。
 
当初ランプはLEDに交換するつもりでオレンジのものを用意していましたがどうも色合いが合わず、後ほど抵抗で調整すればいいとホームセンター等で簡単に入手できるオーム電気の3V30mAのムギ球を使用しました(デフォルトのランプは9Vのものが使用されているそうです)。
 
電球2本がパラレルに入ること、またムギ球が想定していたより暗いため結局は追加の抵抗を入れることなく入れ替えを行いました。
 
後は取り外した逆の手順で組み立ていきますが、ワッシャーの入れ忘れがあったりで結局作業開始から9時間で(途中ジョギング、食事、入浴などの時間はありますが)、最後の30分ほどは家内の手を借りて組み上がったのでありました。
 

2013年7月26日金曜日

Collins 51S-1 快調です


Collins 51S-1が修理から戻ってきました。

数年前にJA3のOMさんから譲り受けた51S-1ですが、1年前から受信音が小さくなり、AFゲインをかなり上げないと十分に聞こえない状態となっておりました。さらに半年前にはAFゲインを最大にしても受信音が出なくなりました。

当初はAF段の不良かと思って12AX7や6BF5を突いてみましたが反応はなし。よくよくみてみるとAFゲインを上げていくとハム音が大きくなるのでAF段以前の不良との察しはつきましたがそれ以上は調べる事ができずにうっちゃっておりました。

今年の5月にSNSでお世話になっているリタイアされたエンジニアの方とのやり取りで「51S-1を動作させなくておいておくのはもったいないので」とのことで現役エンジニアのコリンズマニアの方をご紹介いただいて修理して頂けることになりました。

51S-1を送り出して4日後には連絡があり、中間周波トランスの終段T3の断線があり受信不能になっているとのこと。(下図;不良のT3)
修理には新たなT3が必要です。E-Bay(USA)で売りにでていると教えていただき、すぐさま購入しました。代行業者を介してアメリカから16日で手元に届きました。手元に届いた翌日にエンジニアの方へ転送。
転送して2-3日後には「受信できるようになりました」との連絡をいただきました。ただし長期間放置していたためあちこちに接触不良があるようで、しばらくエージングして他の不良箇所もチェックしていただけるとのこと。
 
さらに待つこと3週間、ついに修理完了の連絡をいただき先日51S-1が送られて来たのでありました。
 
クリーニング及び各部の調整もして頂いたようで非常に調子がよくJA3のOMさんからお譲り頂いた当初を上回るコンディションです。普段夏場は発熱が多くて51S-1の出番は少ないのですが、手元に戻って以降、連日コリンズの奏でる受信音に耳を傾けています。
 




2013年6月21日金曜日

RTL-SDRドングルの性能比較

 
写真はRTLドングルのせいくらべ。ドングルとはUSBメモリーに代表されるPCに接続する小型の機器を示します。
写真左の黒い背の低いドングルがDS-DT305BK(FC0012)、真ん中の白いドングルはDS-DT310WH(FC0013)、写真右の大きい黒いドングルがDVB-T+DAB-FM(R820T)です。( )内はチューナーチップの名称。
 
 
上の写真は以前に紹介したDS-DT310WHの内部です。2つの主となるチップから構成されています。その1つはデジタル復調8bitA/DコンバーターのRTL2832Uでありもう1つは受信をコントロールするチューナーチップ(写真ではFC0013)。
 
RTL-SDRとして作動するにはRTL2832U搭載が必須ですが、チューナーチップについてはいくつかの種類が対応しているとのこと。今回はチューナーチップFC0012、FC0013、R820Tの3種類の搭載されているドングルの比較を行いました。
 

 
上にはそれぞれのチューナーチップのSDR#のRTL-SDR Controllerの表示を並べてあります。RTL AGCをONの状態でTUNER AGCをOFFとしてのRF Gainを最小(上段)、最大(下段)で表示しています。
 
FC00系チューナーでは最小-9.9dBでありR820Tでは0dBとなっています。
最大ゲインはFC00系で約20dB、R820Tで約50dBです。
 
ゲイン調整はFC0012の5段階ですが、FC0013では23段階、R820Tの29段階とチューナーチップによって差があります。これらをまとめたのが以下の表。
表の最大ゲインだけを見るとR820Tがおよそ50dBの利得に対してFC00系では最大利得は約20dBで、30dBも利得が低く勝負にならないように思えます。が、あくまでこの数字は絶対表示ではありません。
 
そこでこれらのチューナーの感度を直接比較できるようにアンテナを4分配して3つのRTL-SDRチューナーとIC-R8500の4台に接続し同時に立ち上げて受信状況を比べてみました。
 
それぞれのチューナーで3.2MHzの受信帯域で87.0MHzから90.2MHzを表示させ89.0MHzの放送波を受信しています。
 
強力局のシグナル強度が同じになるよう、また比較的弱く受信できる89.0MHzが同じように了解できるようにそれぞれのチューナーの利得を調整しました。
 
FC0012、FC0013でのRF Gainがそれぞれ19.2dB、19.7dB(最大感度)の受信状況とR820TのRF Gainの29.7dBでの受信状況がほぼ同じであることがわかりました。つまりはFC00系チューナーのRF Gain表示に約10dBを加えた値がR820TチューナーのRF Gain表示とみなす事ができるようです。
 
さきほどの表でmax-minを書いていますがこれがR820T、FC0012とFC0013の相対感度比較ということになります。
 
次に強入力特性に注目しました。
RF Gainが大きくても簡単にお化けが出てしまうようでは使い物になりません。上の図ではR820Tを2台を並べて先ほどと同じ条件で89.0MHzを受信している様子です。
 
図中の上のSDR♯ではRF Gainを33.7dBとし、下のSDR#では29.7dBとして受信しています。上のSDR#は下に比べ多くの相互変調波が観察されまた。また89.0MHzの受信でも本来の放送波ではなくその隣の89.4MHzの変調が乗ってきてしまいます(混変調)。
 
FC00系チューナーでは基本的にはフルゲインでの受信でもさほど問題となる相互変調が見られることがありませんでしたが、R820TではRF Gainを30dB以上にすると混変調がひどくなるばかりでそれまで聞こえていた微弱局が聞こえなくなってしまいます。
 
この傾向は普段私が常用する66-108MHz(72-92MHz)の間ではほぼ同じで(92MHz以上ではR820Tをフルゲインにしてもお化けの発生はありませんでした)、R820TではRF Gain表示の30dBを境にして急に混変調が目立ってくるような印象でありました。つまりはR820Tの20dBの余剰利得は私のような強電界地域では(周波数によっては)かならずしも感度向上には貢献していないというのが今回の結論です。
 
ただしここまでの結果はあくまで強電界域でのものであって受信環境によっては十分にR820Tの利得の恩恵を享受される方もたくさんいらっしゃるかと思います。
 
結語:RTL-SDRドングルの強電界域での使用ではFC0012は利得調整の面で微調整が困難で若干不利なもののWFMの受信における実用感度はFC0012、FC0013、R820Tでほとんど差がないものと思われる。