2025年9月6日土曜日

大雪山旭岳


2025年8月29日 姿見の池から大雪山旭岳を望む

ご無沙汰しております。2年ぶりの更新になります。
ここ2年ほど仕事ではワンオペ、プライベートでは新しい家族たち(孫たち)に時間を取られブログにまで手が回らなくなっておりました。今年になり多少余裕ができ8月末に3.5日の連休が取れ久しぶりに山登りに行ってきました。

今回は近場でなく北海道遠征!北海道の最高峰大雪山旭岳登山です。三男坊がこの春に友人たちと北海道旅行に行き楽しそうなお土産話を家内とともに聞いていると「北海道に行きたい病」に罹患。

どうせ北海道に行くなら北海道の一番高い山に行きたいのと、長らく登山から遠ざかっていたアラ還夫婦には本格的な登山は敷居が高いので比較的難易度の低い(山頂近くまでロープウエイで上がれる)大雪山旭岳を選択。なんやかんやで次男、三男も同行することになり早速予約を取りました。

8月28日は半日で仕事を切り上げ車で伊丹空港へ。早めの夕食を空港で取りJAL2019便で(18:40発:悪天候のため10分の遅延で18:50発)伊丹空港を離陸し空港からどんどん高度を上げていきます。大阪市内を南へ飛行していくと右手に円形の構造物が見えその海側に花火が上がっています。そうなんです大阪万博の大屋根リングとその花火が見えていたのです。万博へは行く予定がなかったので思わぬおまけが付きうれしい限り。新千歳着は20:40。そこからレンタカーを受け取り宿泊先のアパホテル&リゾートへは22時過ぎに到着。

翌8月29日は6時過ぎに起床し6時半にはバイキングの朝食を食べ7時40分ごろにホテルを後にしました。道央自動車道を走り本日の宿泊先であるホテルベアモンテの駐車場に車を止めさせていただき10:45の旭岳ロープウェイで姿見駅へ。姿見駅で軽めにおにぎり1個を食べ11時過ぎに登山開始。

8月29日姿見駅の気温(登山開始時)

雨こそ降っていませんがガスの中でほぼ視界はなし。なんとなくどんよりとした気分で登山開始しました。ほぼ視界がないので写真はほぼなし。それでもどんどんと高度を上げていくとだんだんと視界が晴れてきました。
旭岳山頂
旭岳山頂から地獄谷方面

13時過ぎに山頂に到着するころには登ってきた登山道や周囲の山々、地獄谷の噴煙が確認できるようになりました。山頂でもおにぎり1個をほおばりしばしの休憩ののち下山を開始。

金庫岩

登りでは近くでみないとはっきりとしなかった金庫岩もこの通り。滑りやすい登山道をよちよちと下り15:20に姿見駅に戻ってきました。

下山時の気温

山頂はおそらく一桁の気温だったと思われます。下山時姿見駅の13.6℃がやたら暑く感じられました(同じ時刻京都市では35.1℃だったのでこれで暑いといったら叱られそうですが…)。15:30のロープウェイで下山、旭岳ビジターセンターを見学し16時過ぎにホテルにチェックインしました。

ホテルベアモンテ メゾネットフォースルーム

今回ホテルベアモンテのメゾネットフォースルームに宿泊しました。部屋、温泉、食事どれをとってもとても素晴らしく1泊ではもったいなくできれば数日連泊したいようなホテルです。

翌8月30日は午前中に旭山動物園を見学し、午後には小樽へ移動。宿泊先のホテルルノド小樽へチェックイン後、小樽三角市場で海鮮丼を食べ、ステンドグラス博物館、小樽運河や堺町本通り沿いの店舗をめぐりました。結構な距離を歩き昨日の登山と合わせ脚はくたくた。夕食はSUSHI&GRILLコースの肉と寿司のセットをいただきお腹いっぱい。






翌8月31日は新千歳12:05発のJAL2006便に搭乗予定。朝は少しゆっくりとして8時半にホテルを出発。新千歳でレンタカーを返却後は送迎バスで空港へ送っていただき空港内でお土産を購入し少し早めの昼食(ラーメン)を食べ12:15 10分遅れの2006便で伊丹へ。搭乗時の新千歳の気温は23℃とのこと。

伊丹へは14時過ぎに着きました。外気温38℃の猛暑日の関西に戻ってきました!空港で車を引き取り高速に乗った時点で自宅のエアコンのスイッチをONにしましたが帰宅したときの室内はまだ30℃。どんだけ暑いねん!

これまで冬場(スキーの季節)しか行ったことのない北海道でしたが、夏場の快適さを知ってしまうとまたリピートしたくなります。問題は予算なんですがねぇ。

2023年10月15日日曜日

宝剣岳北稜


2023年9月29日宝剣岳北稜の動画です。

宝剣岳南陵が面白くて先にアップしましたが、北稜ものそれなりに楽しくて遅ればせながら動画を上げました。難易度の印象としては槍ヶ岳の穂先ピストン+αくらいかなぁ

時間的には短くて全部で15分強で、実際の岩場歩きは10分弱。これもノーカットでお送りいたします。

最後までご視聴よろしくお願いします。

2023年10月1日日曜日

宝剣岳南陵ノーカット(宝剣岳→トロルの舌→三ノ沢岳分岐)

 


2023年9月29日 木曽駒、宝剣と登ってきました。宝剣岳山頂から南陵を三ノ沢岳分岐までのノーカット動画です。 降り始めてすぐにソロのお姉さまと出会いました。トロルの舌の写真を狙っておられたとのことですが通りすがる人がなくあきらめて登ってこられたとか。 僭越ながら撮影させていただきました。やっぱりデジカメは使いやすいです。どんな画像がとれているのか気になります。もしこの動画をご覧になられたならご連絡いただければ幸いです。

立山登山2023


ちょっと遅くなりましたが7月末に立山に登ってきたときの様子をアップしました。
天気も良くとても楽しい半日でした。


雷鳥の親子の動画もあります。ななさん親子の雷鳥見えましたか?

2023年6月10日土曜日

9R-59DS嫁いでいきました

 


 ご無沙汰しています。

 YouTubeにアップした9R-59DSです。11780kHzのアマゾニア(だと思うのですが)を受信している様子です。非常によく来ています。ALA1530LNPを5分配した一つを59DSにつないでいますがフルゲインで受信するとメーターが振り切れてしまうのでRF-GAINを一目盛り絞って受信しています。

 じつはこの59DS、先週京滋ミーティングのTAさんのもとに嫁いでいきました。40年前「幻の受信機」ということで知人からFEG-7とブツブツ交換で入手したものです。入手当初はその良さがよくわからず、もっぱら同時に所有していたR-1000ばかりを聞いていましたが、年を経るにつれてその良さがじわじわとわかるようになってきました。

 40年前、強力局ひしめく中波帯は混変調が生じるため多くの受信機で感度を落としてあったのですが、9R-59DSでは全く感度を落とさず、それでもほとんど混変調を生じることなく受信できました。高い周波数帯は感度低下がみられるもののA-Cバンドの主要放送帯については非常に高感度で受信できました。

 その後現在に至るまで合計4台の9R-59D(S)を入手しましたが、シャックが手狭になりRXの整理をすることとしました。今年京滋ミーティングに出席際TAさんに59DSの嫁入りの件を打診したところご快諾いただけましたので4台の59DSのなかで一番状態のいいものをお引き取りいただくことになりました。

 嫁入りに先立ちこの59DSですが手を加えてあります。

 ①高周波増幅管を6BA6→6DC6へ変更(真空管のピン配置の配線変更)

 ②高周波増幅のカソード抵抗変更(180Ω→150Ω)

 ③抵抗、可変抵抗、コンデンサーの全交換

 ④局部発振6AQ8の残りの3局部を使ったカソードフォロワー

 ⑤周波数カウンター取り出しのバッファー回路

 ⑥劣化したメカニカルフィルターの交換(部品どり用の59DSから)

 これらの整備により、59DSのオリジナルの性能(あるいはそれ以上)を発揮できるようになっています。

 嫁入り前にその姿を残しておこうと動画を撮影しYouTubeにアップしました。
以下にその他の受信の様子のリンクを上げておきますのでお時間ありましたご視聴いただければ幸いです。






2022年7月9日土曜日

ICOM AD-55J 修理した

ICOMのAC-DCアダプターAD-55J

前回に引き続きIC-R8500にまつわるお話です。

実は私のR8500にはS-メーター以外にもう一つ不具合がありました。それはボリュームを一定に保っているのにもかかわらずAF音が変化するという不具合です。

具体的には

Cold状態から電源をONにすると普通に受信音が聞こえてきます。それから注意深く聞いていると、じわじわと受信音が大きくなってきます。無限に大きくなるのではなく、数分たつとプラトーに達してそれ以上は大きくなりません。

音量が一定に達した後に電源を一旦OFFにして、その後すぐに電源をいれてみても音量に変化はありません。

お休み前に聞こえるか聞こえないかのギリギリの音量でラジオを聞く私には、この不具合は非常に面倒くさいものです。電源ONでお休み用の音量に設定して一旦寝床に入りますが、その後数分して寝床を抜け出してまた音量調整をしなくてはなりせん。

今回ICOMのリペアセンターさんにはSメーターの不調とともに、受信音の不具合についても対応をお願いしたのでありました。

リペアセンターさんからのお返事は

「ご指摘のAF音が変化する現象を確認しました。付属のACアダプター(AD-55J)が故障しており、出力電圧が低下しております。AD-55Jの販売は終了しており、在庫もございません。申し訳ございませんが、外部電源装置(13.8V)をご用意いただき、付属されているDC電源ケーブル(OPC-023D)を使用して頂けるようお願いいたします。」

といったものでした。

R8500本体ではなく、ACアダプターならパーツも大きいことだから何とかなるんじゃないか?と思い、とりあえずACアダプターをばらしてみました。

図1 AD-55J内部

AD-55J内部にはトランスとダイオードブリッジ、平滑のコンデンサーなどが収められていました(図1)。

ACアダプターに負荷をかけない開放状態での出力電圧は約20V。外見上は電界コンデンサーの腹ぼてでもなく、ダイオードの焼損も見られません。ただ、ダイオードの両端電圧にはばらつきがあり、ダイオードの不良が疑われます。

ダイオードブリッジ4本のうち何本かが不良のようですが、実装状態ではどれが不良かははっきりせず、すべてを交換することにします。

使用されているダイオードは1N5400(50V3A)、また念のため平滑の電解コンデンサーも交換することにします。ダイオードと電解コンデンサー25V6800μFはその日のうちにAmazonに発注しました。便利なもので翌日夕にはパーツが届き、交換作業に移ります。

取り外しにはパーツにダメージを与えないよう放熱クリップを使用して慎重にハンダと取っていきました。平滑の電解コンデンサーもあまり熱を加えないように、またトランス2次側のフィルムコンデンサーも取り外していきます。

取り外したパーツを調べてみると、ダイオード1本の故障(図2,図3)と、平滑の電解コンデンサーの容量抜け(図4)が確認できました。フィルムコンデンサーには不具合はなかったものの念ため交換です。手持ちパーツの関係でフィルムコンデンサ―は0.33μF→0.47μFに変更しています。

図2 正常なダイオード
図3 故障したダイオード(開放となっています)
図4 電解コンデンサーの容量ぬけ(6800μF→99μF)
図5 交換したパーツ
左が不良品 右は異常なし

電源電圧の低下の原因ですがダイオードブリッジの1本が開放状態となり、全波整流回路が半波整流回路となり整流効率が低下したため、定格の電流が流れた際の出力電圧が低下していたものと思われました。

図6 交換後の内部の様子
見た目は電解コンデンサーの色がかわったくらい

AD-55Jの修理も終わり、R8500に接続し電源を入れてみます。

さて、受信音はどうなったでしょう。聞こえるぎりぎりの音量でセットしてみます。うーん、時間とともに大きなっていきました。ただし修理前と比較しプラトーに達するまでの時間が若干短縮されているような印象です。

修理したかいはあったと思います。でもこれですべてが解決したわけでなくR8500本体側にも何らかの異常が存在がうかがわれますが、深追いはせずとりあえず今回のトラブルシューティングはここで終わることとしました。

最後に一言。実はAD-55Jを分解したところすでに一度分解された形跡がありました。おそらくはリペアセンターさんでも分解検査され、ダイオードの故障については把握されていたものと思われます。修理をお願いした際に2万円までと予算制限をしたため修理されなかったのかもしれません。今回の修理でのパーツ代金は1300円ほど。自分で交換したため技術料は不要で、SメーターとAD-55Jの修理の総額は2万円の予算内に収まりました。


2022年6月28日火曜日

IC-R8500修理に出しました

IC-R8500でNHK1大阪を受信中

ご無沙汰しております。

最近は山歩きもせず、ラジオ(DX局)もほとんど聞かない毎日が続いておりますが、唯一ほぼ毎日聞いているラジオが上の写真のNHK大阪第一放送局です。

ICOMのIC-R8500にALA1530LNPを5分配(2分配したうち1つをさらに4分配)したものを接続しています。聞こえるか聞こえないかのぎりぎりの音量で、お休み前に120分のスリープタイマーをセットし眠りにつきます。ALAの電源にも2時間のOFFタイマーにセットしています。

数か月前にシャックの大掃除を行いました。その際に久々にIC-R8500をまじまじと眺めたところSメーターの振れが渋いのに気が付きました。それがトップの写真のSメーターです。これまではNHK1大阪は少なくともS9+20-30dB程度は振れていたと記憶していたのですが、S5程度しか振れません。

アンテナの接触をチェックしましたが異常なし。受信感度が悪いわけではなく、中波帯から短波滞までNRD-545とほぼ同じ局が受信できます。またFM帯での受信状況もHF帯と同じでメータの振れだけが悪く、受信感度には問題ありませんでした。

Sメータ回路に問題があるように思われますが、単に調整がずれたのか、それともパーツの異常なのか・・・とりあえずサービスマニュアルを入手し、手持ちの機器を使用して可能な範囲で調整を行いました。

結果は・・・・やっぱり治りません。回路そのものに問題があるようです。さあーて、どうしましょうか?

IC-R8500はチップ部品が多用され、老眼に悩む私には拡大鏡を使用してもとても手ごわい相手です。たとえ不良部位を同定したとしても自分での交換はとても無理! 結局はアイコムリペアセンターさんにお願いしました。

2022/6/12(日)にリペアセンターに向け発送。6/13(月)には受領され、修理完了の連絡があったは6/21(火)でした。結果Sメーター回路の抵抗器1個の不良とのこと。パーツ交換と全バンド、受信感度点検を実施し、定格内を確認していただきました。6/23(木)には厳重に梱包されたR8500が手元に届きました。

手元に戻るや早速ケースから取り出し視聴します。まず驚いたのは非常にきれいにクリーニングされていること!チリ1つありません。ぴかぴかです。きれいになった感動もそこそこにAC-DCアダプタ、アンテナを接続し電源をONにします。

図1 S6+25dBで元気よく振れるようになりました。

ほほぅ! NHK1大阪は気前よくS9+25dBで振れます(図1)。FM帯も以前の状態に戻っています。20年近く連れ添った相棒が元気になったことを喜ぶとともに、受信機本体に同封されていたチップ抵抗(図2)を見て、諭吉1人に英世4人が「安い!」と思った瞬間でもありました。

図2 同封されていた不良のチップ抵抗
ご利用ありがとうございました。の「と」の上にチップ抵抗あり