上の写真はFR-101の底面です。デジタルカウンタDFD2-101への接続のため第一局発を第一ミキサ入力端子から緩衝回路(黄色のテープを巻いてある;2SK241と2SC1923の2段)を介して背面の5ピンの外部VFO端子へ配線しました。第二局発は同じく外部VFOの配線を利用し第二ミキサ入力端子から0.01uFを介して直接引き出しました。BFOについてはまだ仮接続にとどめています。
このカウンタの面白いところは第一、第二の局発を同時に測定し、プリセットから実際の受信周波数を表示してくれるところにあります。
第一局発をHFO、第二局発をVFOとすると受信周波数(RF)は
RF(MHz)=HFO(MHz)-VFO(MHz)+3.1793MHz
で求められます。
1例を示すと局発のそれぞれのカウント結果がHFO=19.52MHz、VFO=8.9493MHzであるとすると受信周波数はRF=19.52-8.9493+3.1793=13.750MHzとなります。
何がかって?
FR-101の第二中間周波は3180kHzであるのは皆さん周知のことと存じますが、先ほどの計算式で中間周波のオフセットが3179.3kHzになっている点です。
このカウンタは本来はFT-101用のものなのです。FT-101ではAM/CWのキャリア発振が3179.3kHzであり共通されています。このためFT-101用カウンタのオフセット値には3179.3kHz が採用されています。
ところがFR-101ではAM受信ではBFOはOFFとなり3180kHzのフィルタ(ワイド、ナロー)の中心周波数が受信周波数となりオフセットは3180kHzでなければなりません。
この問題を解決すべく現在代理店を通して製造元に第二中間周波のオフセットを3180kHzとしたROMを手配していただいています。
さらに追加。
受信モードの表示機能もあります。もともとの設計ではBFOをカウントして中間周波数(3180kHz)と比較し、BFOが1kHz以上高い(3181.5kHz)とLSBと、1kHz以上低い(3178.5kHz)場合にはUSB、その差が1kHz未満(3179.3kHz)であればCW、そしてBFOが0(発振せず)であればAMと表示するように設定されています。
今のところ前述の中間周波のオフセット値の問題があって受信モード表示が正常には作動せず、このため新しいROMの確認ができるまでBFOを仮接続としているのでありました。
非常に面白い製品ではあるのですが、何分かなりのじゃじゃ馬で少し持て余しています。完全に動作させるようになるにはもうしばらくかかりそうです。
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