写真には国際電気のメカニカルフィルタを並べました。
写真真ん中はMF-455-10AZで左右にマッチングトランスが付きます。真空管用とトランジスタ用があり10AZの後の数字でその区別が出来るそうですが本体の121は規格にありません。マッチングトランスにそれぞれG28、P28と印字されているので真空管用のものと確認できます。
上下のフィルタはMF-455-10GZとMF-31Cです。ともにねじり振動モードメカニカルフィルタです。JRCのトランシーバー、受信機のJST-135やNRD-535で使用されていました。
特にMF-455-10GZの音のよさは一部の愛好家の中では定評があり、ここ1番の了解度のよさは高級業務機に迫るものがありました(JST-135)。
以下に特性を示します(最新電子回路用フィルタ規格表、CQ出版社、1988、p340)
MF-455-10GZ MF-31C
中心周波数(f0) 455kHz 455kHz
通過帯域幅(6dB) ±1kHz以上 ±1kHz以上
減衰度 ( )dB 60dB 60dB
f0±( )kHz ±3kHz以下 ±3kHz以下
素子数 7 7
手持ちにはありませんがMF-455-12GZという12素子のメカニカルフィルタも規格表に載っていますがいままで現物にお目にかかったことはありません。もしご存知の方がいらっしゃればご教示いただければ幸いです。
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