9R-59D3号機、デジタルカウンターと交換したVR
前回のブログで書いたデジタルカウンターの電池がなくなりました。連日1-3時間の使用で4週間を過ぎた頃からLEDの輝度の低下があり、5週間目の昨日動作が不安定となってしまいました。1日平均2時間として35日、70時間の寿命でありました。今度は二次電池のエネループで駆動時間を確認予定。
ところでここ1-2ヶ月9R-59DSをさわっていて気がついたことがあります。そのひとつがDバンドのトラッキングのこと。
9R-59D(S)の局部発振6AQ8の周辺のパーツを取ったり付けたりしていてそのつどトラッキングを取り直すのですが、Dバンドでは毎回トラッキングが大きく変わります。Dバンドの低いほう(13MHz)は合わせることができるものの高いほう(26MHz)がどうしても上がらず合わないことが多々ありました。
数年前59DS1号機の局発とコイルパックの間の結合コンデンサー(キョウトAA347さんへは間違ってパッティングコンデンサーと送ったのがそのまま掲載されていますが・・・)を交換したところそれまで上がらなかった26MHzが合うようになりました。
当時はてっきり結合コンデンサーの劣化が原因と思っていたのですが、その後検証してみても240pFのマイカの値は大きくは狂っていなく、、今回の3号機(1号機の時も)のパーツ交換でも何度かDバンドの26MHzが合わなくなることがありました(最終的には結合コンデンサーの劣化で正解だったんですが・・・)。
最近デジタルカウンターを装着して常に受信周波数をモニターしながら整備していてふと思いついたのですが、59DSの裏ブタをはずした状態とつけた状態では周波数が大きくずれます。その原因ですが裏ブタと個々のパーツとの間の浮遊容量が変わり局発の周波数が変わるんじゃないの?と
そうなるとDバンドのトラッキングが狂う件にも答えがなんとなく見えてきます。シャーシと局発周りのパーツの配置によって浮遊容量が変わってトラッキングが取れなくなるのではないかと。
局発の周囲のコンデンサーをシャーシに対して垂直にした場合(図1)と水平(平行)にした場合(図2)でのトラッキングの状況を調べてみると・・・
図1 コンデンサーをシャーシと垂直に配置
図2 コンデンサーをシャーシと水平(平行)に配置
図1の場合では26MHzが調整範囲に入りますが、図2では局発のトリマーを調整しても上がりませんでした。コンデンサーとシャーシを平行とすることでシャーシに対する投影面積が大きくなりその間で形成される浮遊容量が増加しているものと考えられました(逆にシャーシに対して垂直にすると面積が減る→容量が減る→同調周波数が上がる)。
この59Dはメーカー組立品と思われますが、他のコンデンサーを見てみると全て立てた(垂直)状態で配置されています。きっとこれは先人の皆さんの常識だったのでしょう。素人の私にはとても新鮮に感じました。
1号機の結合コンデンサーも多少の劣化がありキャラメルマイカの電極が不安定となりストレーが増大して26MHzが下がりきらなかったでしょう。現代の小型マイカに交換したことで浮遊容量が減少し局発のトラキングが合うようになったと考えるのが正しいように思えました。
日々疑問を感じながら工作を行うことの楽しさを実感した一瞬でした。
浮遊Cを実感されたようで、実力がついて凄いですね。信号配線は弓なりにしてシャーシとの距離を確保するように心掛けています。
返信削除信号配線は弓なりですね。ふむふむ。まだまだ駆け出しの鼻たらしですがこれからもご指導下さい。
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