2015年9月21日月曜日

峰床山(鎌倉山と八丁平)

 高層湿原の八丁平
(上高地ではありません京都市内です)

昨日(2015年9月20日)京都北山(鎌倉山、峰床山、八丁平)へハイキングに出かけてきました。

自宅を8時15分ころ出発。国道9号線、堀川通り、北山通り、国道367号線を走り滋賀県の坊村には9時45分ころ到着。トイレをすませ、身支度をして9時50分頃駐車場を後にしました。

坊村の駐車場から安曇川の左岸に沿って舗装路を歩いていくと2-3分ほどで鎌倉山の登山口に着きます。
 鎌倉山登山口

道標に従って尾道へと進みます。5分ほど急な登山道を登ると「城の鼻」という支尾根の先端に出てさらに急な登りを20分ほど歩くと林道(車道)に出ます。このあたりはモミジ平と呼ぶそうですがあたりはまだ紅葉のかけらもなく青々とした緑につつまれています。林道をクロスして山道へと進みます。
 モミジ平
モミジ平からは登りも緩やかとなり快適に歩けます。途中ぶな平を10時35分に通過、さらにどんどんと高度を上げて行き山頂近くになると多少傾斜も強くなりますがそれでも11時10分に鎌倉山の山頂に到着しました。

 鎌倉山山頂(950.5m)

鎌倉山山頂はあまり視界は開けず武奈ヶ岳が木々の合い間からのぞき見える程度。水分補給をして早々に後にします。
 鎌倉山山頂から武奈ヶ岳を望む

鎌倉山から峰床山へは尾根筋の縦走路を歩きます。まず出くわすのが千年杉。

比良の天狗杉(打見山、キタダカ道)と比べると若干小ぶりですが立派な大杉。残念ながら写真ではその迫力は伝わりにくいかと思います。
 千年杉

千年杉を過ぎその後も尾根筋のアップダウンを歩きます。このあたりの尾根筋は奥比良の縦走のようにどこでも歩けてしまう踏み後の分かりにくい道です。

要所要所にはピンク(赤)のテープがあり道に迷うことはありませんが家内は何度かあらぬ方向へ進もうとしていました。
 鎌倉山から峰床山への縦走路

12時ちょうどにオグロ坂峠に到着。古来から続く鞍馬街道の中間地点とのこと。峠を北に向かえば久多から日本海へ、南へは六尺道を通り八丁平、さらには京の都へ。私たちは西の峰床山へ向かいます。

 オグロ坂峠
 オグロ坂峠の地蔵
オグロ坂峠からまたしばらくはアップダウンが続きます。だんだんと周囲が明るくなってきて気持ちのいい道を行くのですが風が強く若干肌寒い。
 峰床山の頂上も近い
 峰床山山頂(969.9m)

12時30分に峰床山の山頂に到着しました。愛宕山、比叡山、花背峠、小塩山など京都の名だたる山を一望できます。また北西に目を向けると山また山の丹波高地が見えます。
 峰床山山頂から丹波高地の山々を望む

峰床山山頂で水分補給と写真撮影。休憩もそこそこに八丁平へ向け降り始めます。クラガリ谷を経て八丁平へは12時57分着。ここで昼食休憩としました。


昨年何気なく比良の地形図を眺めているとその横(西方)の山の頂上付近で、池ではなく湿原を示す記号に目がとまりました。調べてみると関西では珍しい高層湿原とのこと。このときに初めて八丁平を知りました。


話変わって、これまた昨年「ノルウェイの森」を読み返す機会がありました。京都の北山の奥深くで直子が自殺するまで暮らしていた「阿美寮」、またそのなかに出てくる高原での場面を読んでいると、私の頭の中では峰定寺から八丁平あたりの光景が重なり、今年になってどうしても八丁平をこの目で見たいという衝動にかられたのでありました。

念願かなって来てみるとススキがたなびくようなカラッとした高原ではなく高層湿原、多少湿った印象で「ノルウェイの森」を読んで私がかってに思い描いてイメージとはちょっと違ったものでした。

それでも京都市内でありながらハイヒールでは踏み入ることの出来ない自然に取り囲まれた非日常の風景には感激でした。

 八丁平を歩く奥様

昼食休憩のあと八丁平を反時計まわりに約半周歩き、中村乗越へ向け登ります。

 中村乗越

中村乗越から伊賀谷(江賀谷右俣)へ向かいます。中村乗越には「(2013年の)台風18号で登山道が崩落しているため中村への下山は出来ません。」といった旨の警告文が掲示されていましたがかまわず進みます。確かにあちこちと登山道が崩れ荒れています。慎重に降ります。

 江賀谷右俣の出合

江賀谷右俣の出合からは沢を何度も渡渉しながら下っていきます。ここも結構荒れて踏み跡が分かりにくいですがピンク(赤)のテープをたよりに下っていきます。最後までストックをしまうことなく歩きました。

 渡渉地点
中村への林道は右岸にあります。登山道は左岸です。2年前までは林道終点の大岩の地点に左岸と右岸を結ぶ橋があったそうですがこれも台風18号によって流されたとか。何処かで渡渉しなければなりません。私たちが渡ったのは上の場所。

 江賀谷の道標
葛川学校
林道を降り、葛川学校を過ぎ中村からは国道367号線を歩き14時50分に坊村の駐車場に着きました。鎌倉山、峰床山、八丁平までは快適な道だったのですが江賀谷の下りの道の悪さにはうんざりでした。

自宅までの帰りは湖西道路、名神高速、京都縦貫道経由で16:20頃たどり着きました。

タイムテーブル
坊村駐車場         9:52
鎌倉山登山口       9:54
城の鼻           10:00
モミジ平          10:19
ぶな平           10:35
鎌倉山           11:09-11:14
千年杉           11:24-11:26
オグロ坂峠        11:59-12:04
峰床山           12:29-12:36
八丁平           12:57-13:12
中村乗越          13:29
右俣出合          13:44
葛川学校          14:34
坊村駐車場         14:50

GPSデータ
時間         5時間
累積標高差    1154m
沿面距離      13.63km

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