2013年2月21日木曜日

中波コンバーター



FR-101の上に乗っているのは中波コンバーター(中波→28MHz)です。
 
この中波コンバーターはCQ誌の6m-28MHzコンバーターの記事をもとに19913月に作製したのがはじめで、その後Five Hundred Club会報 500kHzかわら版23号 前場隆史氏「FR-101中波コンバーターの作製と特性測定」を参考に、局発は1991年のものをそのまま使用し中波帯の同調回路とミキサーを手直しして20028月に仕上げたものです(以下回路図:VC1の430pF2連は誤植で350pF2連が正)。 
 
 局発は2SC234914MHzの水晶発振を2逓倍して28MHzを得ています。残念ながら局発の回路図は手元にありません(1991年のミキサーは3SK77)。2002年の手直しの際には中波帯の同調回路にはあさひ通信の並四コイルを複同調として使用し、ミキサーは3SK35に変更しました。ならDBMを使っているでしょうが最近は出番もなく現在のところ手直しは考えていません。出力段は28.5-30MHzのバンドパス特性として同調操作を省いています(以下内部の様子)。
 

PERSEUSを用いて中波コンバーターの周波数特性を測定しました。
476kHzから1900kHzまで同調がとれますので中波帯からEX-bandさらには160mハムバンドもOKです。低い周波数では単峰性ですが700kHz以上では双峰性特性となり同調上限では二つのピークの間は240kHzとなってしまいました。

1000kHz以下ではかなり急峻な減衰特性となりますが若干損失も大きめです。が3SK35での変換利得があり実用上の不足はありません。1000kHz以上も1500kHz程度までは同調の上側、下側をうまく使えば100kHz離調で20dB程度の減衰が得られます。損失も気にならなくむしろATTが必要なことが多いほどです。1600kHz以上での特性はかなりブロードとなりますが、幸いこの周波数帯には強力な局が少なく実用上の問題はありません。

FR-101や51S-1の中波受信の際に使用しますが他に優秀な受信機が多数あるなか、よほど気が向いたときでないと使いません。最後に使ったのは昨年の夏だったかなぁ
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