2013年6月15日土曜日

Multiple RTL-SDR

写真は以前紹介したFM用SDR受信機(RTL-SDR;ワンセグチューナーに使用されているチップ、RTL2832Uにちなんでそう呼ばれている)を複数(3台)同時に使用している画面。76MHzから85MHzの9MHz幅を一度に受信している様子です。

先日COLさんにFM用SDR受信機を紹介したときに「記録幅3MHzは中波みたいにバンドごと記録するには中途半端で・・・」とのコメントを頂きました。確かにその通り。中途半端です。

そこでいろいろ調べてみると昨年12月にMultiple RTL-SDRについて報告しておられる方がいらっしゃいました(海外で)。早速検証してみました。

ワンセグTVチューナDS-DT310WHを2台と輸入もののRTL2832U+R820T搭載のデジタルTVチューナーを4ポートUSBハブにのせて使用します。

DS-DT310WHの定格が5V0.5Aと記載されており3台を同時に稼動するとバスパワーの限界500mAを越えてしまいそうでもありますが、消費電力が0.8Wとの表示ありこれを元に流れる電流を計算すると3台で480mAとなり許容範囲に収まります。
SDR#は1つのソフトにつき1台のチューナーに対応します。このため3つのチューナーを同時再生するにはSDR#ソフトが3つ必要になります。上の画像は3つのSDR#をPCにコピーしてそれぞれを立ち上げたもの。1つのソフトで複数台のRTL-SDRを立ち上げることができました(2013/6/18訂正追記)。記録幅3.2MHzで3台のSDR#を同時稼動しています。
 
現在のPC環境はIntel Core 2 Duo E8400、DDR2 4MBですが多少のビット落ちはあるものの3台同時に稼動して記録も出来ました。かなりCPUに負荷がかかるようでアイドル状態でのCPU温度は40℃であるのに対して3台同時起動すると63-64℃まであがってしまいます(CPUの使用率が表示出来なくて温度でおおよその状態を表現しています)。
 
以上の結果から少なくとも3台のRTL-SDRの同時稼動については確認できました。今回の検証結果から今後同時稼動の台数を増やして行く際の問題として考えれらる点としては
①USBポートの問題
1つのUSBポートからはおそらく3台が限界で他に複数のUSBポートを有するPCであること。
②高性能のCPUの必要性
一昔まえのPCでは3台程度の同時稼動が限界と思われます。さらに稼動台数を増やすには現在のCore iシリーズなどの高性能CPUが必要。
③複数のアンテナが必要
それぞれのチューナーに個別のアンテナが用意できればいいのですが、現状では1つのアンテナを分配して使用するのが現実的で分配によるロスが問題となってきます。
 
現状でも非常に魅力的な受信機であることは変わりありません。ここ数日ブログのこともすっかり忘れRTL-SDRでいろいろと遊んでいたのでありました。
 

1 件のコメント:

  1. 本文訂正しました。1つのSDR#で複数のチューナーを立ち上げることができました。訂正とお詫びいたします。

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