写真はSONY ICF-SW11です。
シングルスーパー、バンドスプレッド方式で長波、中波、短波、FMをカバーします。
中国製のデジタル(PLL)ラジオが数多く販売されるなか、どうしてソニーさんがアナログ方式のシングルスーパーラジオの販売を続けておられるのかが不思議で、その謎を解くために購入したのでありました。
購入後3日間使い続けてみてなんとなくその理由が分かってきました。
まず1番は使いやすいこと。いろいろな意味で使いやすいです。
思いのほか同調しやすいです。特に短波帯は放送バンドをスプレッドしてある事もあってか中波帯と同様に(むしろ短波のほうが同調しやすい)チューニング出来ます。周波数直読、待ちうけ受信は難しいですがある程度信号強度の強い放送をしっかりと拾ってくれます。
ダイアルのフィーリングも軽くていいですしバックラッシュもほとんどありません。以前BCL-2000で感じた不快感(バックラッシュがひどく同調に非常に気を使った)は全くありません。
デジタルPLL機ではチューニングダイアルは後付けのおまけみたいでPLLのスイッチ切り替えといった感じでしたが、ICF-SW11ではダイアルを回す感覚がそのままダイレクトに選局に反映されいかにも「受信、選局している」という感じが伝わってきます。
受信音がいいです。キンキンすることもこもることも無く了解度はいいですし長時間きいても疲れません。ある程度ボリュームを上げても音割することもありません。FMをヘッドフォンできいても歪みもなく快適です。
サイズはやや大きめで厚さもありますが、本体を立てて使用するには安定感があっていいです。アンテナも適度な長さでそれほど細くもなくアンテナを伸ばした状態でも安定しています。
珍局や難局を狙うのではなくサービスエリア内の短波放送をスイッチをONにしてダイアルを回すことでまるで地元のAMやFMを受信するかの如く簡単気軽に受信してくれる普通のラジオです。最近デジタルラジオばかりを使っていましたがダイアル選局の楽しさを再発見させてくれるラジオでした。10000円もすると手を出そうとは思いませんが実売価格が5000-6000円程度なら納得です。
受信周波数 FM : 76-108MHz
SW1 : 3.850-4.050MHz
SW2 : 5.900-6.200MHz
SW3 : 7.100-7.350MHz
SW4 : 9.400-9.990MHz
SW5 : 11.600-12.100MHz
SW6 : 13.570-13.870MHz
SW7 : 15.100-15.800MHz
SW8 : 17.480-17.900MHz
SW9 : 21.450-21.750MHz
MW : 525-1620kHz
LW : 141-290kHz
「Wコールがききたくて」総合索引へ
0 件のコメント:
コメントを投稿